これはフィクションでありドキュメントだ。
主演の二人が纏う本物の息苦しさ、行き場のなさに、何度も心をかき乱された。
クライマックスに訪れる、とある強烈なショット。
このショットは一生忘れられないと思…
15分で終わる話を圧倒的な長回しと間の取り方によって90分に仕上げている。
普通は怖くて出来ない映画の撮り方に挑戦して、それを成功させているのがとにかくカッコいいと思った。
出演の2人の集中力も素…
内容のわりには明るすぎるトーン、雑なカメラワーク。それでも何か引き込まれるリアリティがある。"今”を映し出す若者の虚脱感と鼓動を感じる妙な世界観。それは社会の閉塞感を表している様にも見える。なかなか…
>>続きを読む生活はどこまでもノイズに溢れていて、時には自分まで掻き消されそうになる。人は誰しもひとりぼっちで孤独であることなんて分かりきったことで、他人なんてみんな敵とさえ思うこともある。ただの何でもない偶然だ…
>>続きを読む絶望したサラリーマンとひったくりで生計をつなぐ男、正反対の2人が衝突しながら旅をする先に見える何かを描いた河野宏紀監督のロードムービー。
終始うつむき加減で冴えない男と、衝動的にダッシュをする男。人…
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