
静かで抑制的な作品だと予想はしていたが、これは想像以上。
陽子は物静かではすまない対人恐怖症で、ライターの男ではないが厚意で乗せてくれた相手に対して失礼なレベル。ごく普通に、見てて苛つく人も多そうだ…
久しぶりに熊切の映画を観た。『海炭市叙景』以来だ。その時も思ったことだけど、この人は構図、カット割り、編集など、アメリカのロードムービーに劣らないセンスを持っている。つまり、しっかり「かっこいい」。…
>>続きを読む陽子のような人生か、陽子のようになってしまえれば楽だと考えたことがある人だけが深く深く共感できる映画。
私も夢のためと、考えの合わない親から離れるために東京に来た。
夢を叶える実力があると信じてい…
まず脚本が良くなかった。その上で観客に委ね過ぎなシーンが多い一方、そこでそれはいらないでしょという蛇足シーンもちょいちょいあってバランスも悪かった。菊地凛子の演技で何とか保たせたという印象。オダギリ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
若かりし頃に夢を追いかけようとして親の反対を押し切り上京し、夢敗れて挫折し引きこもりになり、すっかりコミュ障になってしまったアラフィフが、親の死をきっかけにヒッチハイクを通じて色々な人と触れあい、少…
>>続きを読む独りぼっちの42歳が人々の優しさに触れて青森に着いた頃には少しだけ成長してる。
過去に彼氏だったのか旦那だったのか何かあったであろうオダギリジョーが何の説明無く出て来ては消えるのが演出的にスマート…
©2023「658km、陽子の旅」製作委員会