加藤泰監督作品。
中村錦之介演じる忠太郎は、5歳で生き別れた母親を探して旅を回るが・・・という話。
アクションシーンよりも母親を探す過程でのセンチなシーンに力を入れている。
この映画の錦之介は優し…
実は見よう見ようと思ってずっと縁が回ってこなかった
手付きや、戸の開閉などシンプルながらぐっと来る。
母探しの道中に母の思いを聞いて、少しでもとそっとお金を手で添えて渡していく忠太郎の優しさ
母…
ローアングルシークエンスショットがバチボコ決まっとるな。特にラストの殺陣場面があっさり仕上がってて、それが忠太郎の虚無感をより際立たせる働きを見せている。被写体に対して円を描くようにして回るドリーシ…
>>続きを読む1930年に書かれた長谷川伸の戯曲「瞼の母」は、何度も映画化、ドラマ化されているスタンダードだ
今作は加藤泰のあふれるエモーションと、アクションに痺れる
まずはあらすじから
ーーーあらすじーーー…
究極の涙腺崩壊映画。見てるこっちも泣くし登場人物も泣きまくる。
縦の構図の奥でも手前でもずっと芝居が動いてるからショットが長くても冗長にならない。
三人の母(かもしれない人)との会話がどれも良い。ワ…
萬屋錦之助も松方弘樹もクサくて…。かき回す錦之助にもう少し繊細さがあってほしかったなあ。最初の仇打ちはともかく、他のケースではお前がいなけりゃ丸く収まるのに…と。
でもめくらの三味線?琴?の婆さんに…
錦之介の忠太郎の優し気な感じに心打たれる。金町の舎弟のおっかさんに手を添えてもらいあの告げ文を記す様子の睦まじさは、そのふみの凶状宣言に似つかわしくない。
こんな忠太郎の素顔のちぐはぐさが錦之介…