これは凄い! ドストエフスキーの『白痴』を頑張って読むよりも美(うま)しい二時間弱を過ごせた!
立ち上がりの十数分間は、映画館内が無法地帯みたくガヤガヤしてたことに加えて人物相関図や事情の入り組み…
また新しい船越英二がそこにいた。知的障害をもった男を無垢な少年のようと言ってしまうのは何か違うのかもしれないが、そう見せる彼の演技は大変なものだった。
刺激は単調な日々であればあるほど強く感じるもの…
原作小説の連載当時、女性読者の間では、知的障害の夫(宗一)を世間の目から守り夫に代わって家業を切り盛りするしっかり者の国子と、義兄の宗一に優しく接しその純粋さ故の才能を伸ばそうとした雅子と、どちらの…
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黒澤明監督の白痴、市川崑監督の人間模様が好きな私にとって、この作品は本当に胸に刺さった。痛かった。この人をなんと呼べば良いのだろうと。この人は子供のようだ?何となく違う。無垢だ?純粋だ?分からない…
誰もが言っていることだけど、船越英二の演技がすごい。周りが常に張り詰めている人か、ろくでもないひとばかりなので、純真無垢にほっとする。まるで神様のような人、と言われていたけど、マサコさんも女神のよう…
>>続きを読む精薄の夫・船越英二を支える田中絹代が養豚場を営む広大な洋館にダメ夫・三橋達也と美貌の妻乙羽信子が移住してくる設定がもうすごい。
テニス後の乙羽の「あたし汗かいちゃったわ、ほら胸もこんなに」の台詞に船…