このレビューはネタバレを含みます
スペイン映画好きなのに恥ずかしながらビクトルエリセ初見
一応ある程度予備知識は付けておいたが…
ミステリー要素はあるものの主題はそこではなくヒューマンドラマだった
筋としてはパリテキサスに似てるか…
ボルヘス「円環の廃墟」とかビオイ=カサーレスの「モレルの発明」っぽくて大変堪能した。主人公が書いてた小説の題名も「廃墟」だし、フランスのつながりで客死したフリオ(同じ名!)コルタサルを思い出させる。…
>>続きを読むジェームス・イハとかエリセは10年20年スパンでこういうことする。
バザンが「映画とは何か」の書き出しで、遺体をそのまま保とうと施す防腐処理に造形芸術の始まりを見てたのはこういうことなんだよねって…
素晴らしいの一言
心にジーンとくる作品だった
長かったという意見が多いようだが、自分はこの映画が心地よく感じられて、3時間が全く苦にならなかった
会話シーンが多く、衝撃的な展開は起こらないがビクトル…
なんて贅沢な映画なのだろう。
時間の使い方、登場人物の人生の描き方、「映画」というものに対する想い。うっとりしてしまうほどの、至福の映画体験だった。
3時間という長尺の中で、物語はゆったりと…
【鑑賞メモ】
明け方の海。
暖炉の火にちらつく横顔。
窓からの光。
映写機。
光が美しい。
肌ざわりが少し冷たくて、透き通るような光。例えるなら、まだ薄暗い早朝に透明なグラスに注がれた水みたいな、…
静かに、そして確かに心を揺さぶられる作品
彼らを見て、彼らに見られて何を感じるか
静かで退屈なんだけど、それでいい。というかそれがいい。
こういう映画の深み?凄み?厚み?的なやつを伝えられるよ…
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