過去を取り消すことの不可能さと「ただの」助ける。
本作が、市子が「市子らしく生き抜く」といったアイデンティティーの承認の物語になっていたら、釜山国際映画祭に出品されることはなかっただろう。そう…
園児の頃、遊んでくれた女の子の家のポストにありがとうの気持ちで500円玉を入れた時のことを思い出した。
女の子のお母さんが血相変えて家に訪ねてきた時のことを思い出した。
まともが分からない。
市子で…
自分にも他人にもどうすることも出来ない「家庭環境」という問題についてフォーカスされた作品。
自分は存在しているはずなのに、自分として生きれない。しかも社会に自分という存在を認識してすらもらえない。…
日本低予算映画の底力
ロケ地とカット割が美しい、北くんが良かっただけに、イケメンの方の元彼のくだりは全部いらないかな、
クソみたいな家庭環境の描き方がはもう少し減らしていいから、介護が殺すほど大…
重いけど観やすい。
ただ、めちゃくちゃ苦しい。
社会問題をこれでもかと突きつけられる。
現実でも、紙一重のところで踏ん張って生きてる人がどれだけいるんだろう…
と思わずにはいられなかった。
キャ…
©2023 映画「市子」製作委員会