ゼノンのパラドックス「アキレスと亀」やカントの「芸術論」といった哲学の問いが沢山出てきた。もちろん芸術に正解は無いが、今作で描かれる真知寿は才能がある天才ってよりただ絵を描くのが好きな人間として描か…
>>続きを読むこんなに残酷な映画は観たことがないというのが率直な感想でした。
はじめはただ好きで描いていたはずの絵が、次第に目的へと変わり、やがては「芸術」という強迫観念に変わっていく。「芸術」であろうとすれば…
正直、芸術家系の映画は嫌いです。演劇家とかダンサーの卵とか本作の様な美術家ものとか。だって必ず恋人や結婚相手を不幸にするし、大抵の主人公はクズだから。(たまに例外も有りますが)
だから北野武映画だけ…
傑作。
絵の具の血を流してみんなどんどん死んでいく。
マチスがバスで横を向くと別れた人達の顔が浮かぶの泣いた。真っ直ぐで澄み切ったクローズアップ。純粋な肖像。
又三が死ぬ前、又三と描いた景色が映る。…
予告編では感動する夫婦愛を推しているようだが、私が観た限り夫婦愛での感動は一切ない。
主人公は絵画においての新しい表現を模索し続ける。様々な方法で描いてみたり道具を変えてみたり、コンセプトを持たせ…
これは良かったです!
絵描きになりたい真知寿は、子供の頃から絵ばかり書いている。そんな彼は大人になっても絵を描き続けるがまったく売れない。それでも理解者である妻と出会い、危険なことをしてまで絵…
このレビューはネタバレを含みます
アートに明るくないが、北野武が皮肉ってくれるから説得力があり、笑える。
何の価値もない絵を買わされている富豪、小学生の絵を売る画商、大森南朋の背景にある真知寿のと何ら変わらない絵画の数々…芸術とは。…