海にエロスを感じる映画は当たり説。
しかしこの映画のエロスは、嫉妬と表裏一体なドス黒い青春の矛先でした。
海がエロいことで、せり出した埠頭にランニングしにいった時も全く海にはなびかず、最後は海から…
みんな剣道部経験者なのかなってぐらい剣道部の感じがでていた。子連れ狼とか必殺の三隅研次しか知らないので現代の絵づくりはどうなんだろうと思ったら今の映画が目劣りするくらいかっこよく美しかった。ドライブ…
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Vol.5
1964年製作『剣』
監督 三隅研次
原作 三島由紀夫
出演 市川雷蔵 川津祐介
三島由紀夫イズム満載の本作
雷蔵が三島由紀夫の化…
雷蔵が要望したという三島由紀夫原作の現代劇。
大学の剣道部主将である雷蔵の、生きる時代を間違えたかの様な高潔過ぎるストイシズムが、戦後の繁栄と個人主義の前で敗北していく姿が抑制されたタッチで描かれて…
武道以外は全て下らんと頭の中は全日本団体優勝のみな主将。それに反発し俗世に堕としたい現代っ子。俺はあいつに勝ちたい。激しい稽古と繰り返す鍛錬の汗。真夏の強化合宿。白い光と黒い影。妥協できないのが若さ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
国分の父親、監督、賀川も、国分に対しての愛情が感じられる。
賀川は、国分の為にと、自己犠牲の精神すら感じてしまう。
【そんなに純粋に生きるのは、ズルい】
という気持ちは誰しも持つものだと思うし、…
5代目食いしん坊!万才が雷蔵さん演じる国分のライバルというか、勝手にライバル心燃やしている同級生で出ていた。若くて瑞々しいが、今の誰かに似ている…思い出しても分からない。「炎上」と同じ原作が三島由紀…
>>続きを読む記録
三島由紀夫の原作を時代劇の名匠である三隅研次が手掛け、強い人間と弱い人間との双方を両極端に描き、そして死生観を唱えた作品だった。本作は剣道部を舞台にし、刀剣に精通していた三島にしか書けなかった…