1964年につくられた三隅研次監督作品。『斬る』に続く『剣』(というか雷蔵)3部作の第2作目。東和大学剣道部主将の国分次郎はひたすら剣の世界に打ち込んでいた。同級生の賀川はあまりに厳しい国分の考えに…
>>続きを読む三島由紀夫が亡くなる7年前に発表した短編小説が原作。
チャンバラではなく、大学の剣道部の話。
三島由紀夫ワールド全開。
というか、自伝?と思うほど三島の最期とオーバーラップする。
書いたのは亡くな…
このレビューはネタバレを含みます
川津祐介が対等になった、と言ってから市川雷蔵と会話をすることが一度もないという所が凄い。白飛びしたようなスクリーンプロセスも衝撃的だが、ラストのゆっくりとしたズームアウトの突き放しも凄まじい。市川…
>>続きを読むテレビの普及により映画興行が下落してる60年代を象徴するワイドスクリーン。
その特徴である奥行き(z軸)をものの見事に活かしきってる。
市川雷蔵演じる国分と部員たちの配置が完璧すぎて国分の神格的な佇…
海にエロスを感じる映画は当たり説。
しかしこの映画のエロスは、嫉妬と表裏一体なドス黒い青春の矛先でした。
海がエロいことで、せり出した埠頭にランニングしにいった時も全く海にはなびかず、最後は海から…
みんな剣道部経験者なのかなってぐらい剣道部の感じがでていた。子連れ狼とか必殺の三隅研次しか知らないので現代の絵づくりはどうなんだろうと思ったら今の映画が目劣りするくらいかっこよく美しかった。ドライブ…
>>続きを読む シネコレby KADOKAWA
Vol.5
1964年製作『剣』
監督 三隅研次
原作 三島由紀夫
出演 市川雷蔵 川津祐介
三島由紀夫イズム満載の本作
雷蔵が三島由紀夫の化…
雷蔵が要望したという三島由紀夫原作の現代劇。
大学の剣道部主将である雷蔵の、生きる時代を間違えたかの様な高潔過ぎるストイシズムが、戦後の繁栄と個人主義の前で敗北していく姿が抑制されたタッチで描かれて…
武道以外は全て下らんと頭の中は全日本団体優勝のみな主将。それに反発し俗世に堕としたい現代っ子。俺はあいつに勝ちたい。激しい稽古と繰り返す鍛錬の汗。真夏の強化合宿。白い光と黒い影。妥協できないのが若さ…
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