初タル・ベーラ。
ヴェルクマイスター調律を比喩した調律されていく様を描いている。
そして現在もその調律から外れる事はない。
それはヤーノシュが酒場で実演した星の周期の様に。
元来映画とは同監督の様な…
タル・ベーラ作品を観るのは初めて。
全てのショットにおいて行間が読む余裕がありつつ、観ていて飽きることもない程良いバランスの長回しなのが非常に好ましい。
嵐の前の静けさと嵐の後の束の間を現す広場のシ…
結構抽象的な映画は見てきたつもりだったけど、大抵そういう映画はワンショットごとのまとまりごとに、このシーン良かったなって個別で魅力を感じる場合が多かった。だけどこの映画は、全体として物語の起承転結が…
>>続きを読む語られた内容と語り口の関係は、総体としての「語り」のなかで、その立場を転倒させることがあるように感じられ、このことは優れた映画に接するたびによく思う。
あなたを愛している。
たとえば、誰かがその…
最近、人間の「悪」はどこから来るんだろうとか、人間の心はどうして壊れるのだろうとか考えていて、観たらさらに考える事になってしまった。
効率的な音律や、ルールへの抵抗。バラバラの音符のように広場に…
暴動のシーンはなんかよかった。あいつらが何にキレてんのか知らんけど人が暴れてるシーンってワクワクするな。
それにしても子供とか若い女が一切出てこなかったな。それがどういうメッセージなのか全然わから…
天動説を信じるということは、神を信仰すること、地動説を信じることはそれを終わらせること
その中で男たちはうまく踊れなくなる
星が揺れるようにざわめきながら、停滞していくのがわかる
ドゥルーズより…
シアター・イメージフォーラムで。唯一未見だったタル・ベーラ。今年ノーベル文学賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースロー原作、共同脚本。秩序と無秩序、広場に現れる巨大なクジラの亡骸、扇動者、集団の狂気。…
>>続きを読む見る前の予想通り、とても難解で寓話的なストーリー/セリフ* が続くので、正直あんまり意味が分からなかったのだが、全編どこを取っても絵になる写真・映像の強度と、主人公ヤーノシュ(ラルス・ルドルフ)の狂…
>>続きを読む© Göess Film, Von Vietinghoff Filmproduktion, 13 Production