侯 孝賢監督作品は4作品目、意外と観てた。月初に台湾に行って、台北から九份まで電車に乗った。『憂鬱な楽園』の景色が思い出された。で、これを観ることに。
2001年、ハウス・ミュージックに乗って夜に…
2001年、台北。
国は違うし、僕自身ここまで退廃的な日々を送ったことはないけれど、当時の日本にも確かに似た空気が流れていた。現在の閉塞感とは違う、ある種の「飽和感」。その時代の匂いをここまで映像に…
冒頭のトンネルを抜けるシーンからスー・チーの雰囲気がたまらなく良い。極彩色のトップスを纏いながら片手で煙草を握り、軽快に、されど儚くトンネルを抜けるシーンがたまらなくクールでスタイリッシュ。クラブで…
>>続きを読むこのカメラの浮遊感は何なのだろう。ふらふらと登場人物たちを捕えながらカメラはつねに撮る対象を探しているように動きつづける。フォーカスはぼやけたり、逆に人物だけをくっきりと浮かび上がらせながら。だが、…
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