ラグタイムの作品情報・感想・評価・動画配信

「ラグタイム」に投稿された感想・評価

これ今見るとHBO『ウォッチメン』にも繋がるような、壮大な群像劇。俺たちの知っているハーレム以前のニューヨーク、マディソンスクエアでの人種差別と人間模様。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.8
アカデミー賞8部門、ゴールデングローブ賞6部門にノミネートされたにも関わらずいずれも無冠に終わってしまってのは、偶像劇を装いながら結局は黒人差別の物語ばかりに焦点を当ててしまったアンバランスさ故か、それともそのテーマに時代がまだ追いついていなかったからなのか、いずれにしろ少しばかり世に出るのが早過ぎた様に思える。ラグタイムの軽快なリズムに乗せた重苦しい事態は悪い方へと爆進を続け、そのリズムすら消え失せた後、世界は第一次世界大戦へと突入していく。黒人差別から生まれるテロリズムと、そのテロリズムに加担する白人の構図は現代にも通ずるものがあり、憎しみの連鎖の象徴としての世界大戦は落とし所として相応しいのかもしれない。序盤に挿入されるスタンフォード・ホワイト殺人事件は実在の事件で、シャブロル 『引き裂かれた女』の元ネタのやつ。アメリカ近代史のおさらいをチェコ出身であるフォアマンが撮る面白い試み、移民の視点、ってことなのかな。
ozabon

ozabonの感想・評価

5.0
フォードのオートメーションによるアメリカの大衆化の波とそのフォードに乗る黒人が白人社会から受けた差別によりテロリストになり善良な白人家庭の義弟は黒人テロリストに爆弾を提供し映画産業で成功したユダヤ人が善良な白人家庭を壊し歴史は第二次世界大戦に突入。2時間半が短くて一気に観てしまった。
犬

犬の感想・評価

3.5
図書館

20世紀初頭のアメリカを背景に、さまざまな人種の人々が織りなす人生模様を描く

黒人問題

政治、経済、社会、、

それぞれの物語
なんとも言えないです

当時の映像

音楽や歌あり
華やかでもある

サミュエル・L・ジャクソンの映画初出演作
まだ若いです
冒頭のマジックスクエアガーデンの場面からもう圧倒される大スクリーン。群衆にダンス、もうたまらない。ジェームズ・ギャグニーのこれでもかの憎たらしさも素晴らしいし、大好きなブラッド・ドゥーリフも💓そしてフォアマン作品はやっぱし最高だなー。
HikaruSato

HikaruSatoの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

夫が金持ちの権力者を殺しお金と自由を求める元踊り子。
切り絵で商売をしている間に嫁に浮気された娘を大事にする男。
黒人の子が庭に産み落とされ母子を人道的に助ける上流階級の貴婦人。
黒人差別の中で生き抜く正義と怒り持った男の生涯。

主に黒人差別で全てを失う男のストーリーを軸に話が進んでいくが4つのストーリーが最後に繋がっていく。

エリザベスマクガヴァンの若い時が現代のキーラナイトレイを彷彿させとても美人。

メアリースティンバージェンは若い時から甲高くねっとりとした話し方で当時は少し老け顔だったのか今とキャラも美しさも変わらなかった。

黒人差別をしてたりせこく金儲けをしていた消防団のコンクリンが殺されなかったのが無念で後味が悪かった。映画には描かれてないが彼は裁きを受けたとは思ういたいぐやはりムカついて終わった。
しかし黒人差別がある時代、これが当時のリアルだった悲しさ。
eyebw

eyebwの感想・評価

4.0
前半では1900年代初頭の大都会ニューヨークとその近郊の小さな町で起こるいくつかの出来事が描かれ、それらがゆるやかに一つの物語に紡がれていく。後半は白人消防士による差別的いやがらせに憤慨する黒人ピアニストの行動が物語の中心となるが、作品全体としてはそこに焦点があるともいえない。重層的で不思議な余韻のある映画。
R

Rの感想・評価

4.4
最初40分くらいは一体何を見さされてるのかよく分かんなくて、ん? どれが話の本筋なんだ?と見失って不安になったけど、だんだん面白くなってくるので、忍耐必要。イヴリンの元愛人がイヴリンをモデルにヌード像を作って公開し家名を汚した件で、イヴリンの旦那さんが元愛人を射殺。夫に有利になる嘘の証言をして無罪にしたあと、離婚して100万ドルの慰謝料を取ることを目論むイヴリン。そんな彼女が道端で出会った絵描きは、妻に不倫されて怒り狂い、娘を連れて家を出て行く。イヴリンに一目惚れしたまた別の男は姉の家族と屋敷で暮らしてる。彼らは庭で黒人の赤ん坊が捨てられてるのを見つけ、近くで発見された赤ん坊の母はその屋敷で働くことになり、赤ん坊と住み始める。するとそこに突然やってくるジャズピアニストの男コールハウス。彼が赤ん坊の父なのだ。といった具合に、いろんな話がランダムにとっ散らかってる印象で、どの筋にもアクセントがなく、演出も起伏なし、陽気な音楽の割には淡々と進んでいくので、おやおや、これ面白くなるんかいな、ねむいな、と思ってたけど、黒人のコールハウスが、白人の消防士たちに不当に車を止められて嫌がらせを受け、警察に訴えるも消防士の側に味方され、その怒りがコントロールを失うあたりから、だんだん話がエキサイトしていく。ちなみに時代設定は1910年代、まだバリバリ人種差別の時代。で、徐々に、映画全体が、社会の不条理によって起こる悲劇とそれに対するコールハウスの怒りに収斂していき、周辺のさまざまな人々を巻き込んで、とんでもない事件に発展していく様子を描いている。演出で面白いなぁと思ったのが、あるシーンから別のシーンに移行するとき、かなり大幅な時間のジャンプがあること。普通にふむふむと見てたら、一瞬で意外な人物が既に死んでたりする。いちいち説明を加えずポンポン話を進めていくので、空白を自分なりに埋めながら見ていく必要がある。これが非常に面白い効果を生んでる。比較的ゆっくり淡々と進んでるのに大幅ジャンプ!やから、いちいちエッ!てビックリしたりハッとしたり。次は何が起こるのか、とスリルが持続。あと、やっぱテーマ的に、ものすごく苦々しさがあって、非暴力と愛で革命を試みる黒人たちがいる一方で、テロ的な復讐を行う人たちもいて、しかも、前者も後者も気持ちが痛いほど伝わってくるので、何とも言えない気持ちになる。で、白人の中にもいろんな立場の人がいて、同じ人でも状況が変わると良くも悪くも気持ちが変わるので、やっぱ人間をひとつの固定的な存在として見ること自体が間違ってるよな、と思いつつ、それのせいであまりにも酷いことが起こったりするので、二転三転、見てて、うーむ、うーむ、と思わずうなってしまう。その果てに、おい!マジかよ!ってエンディングを迎える。ほんとやるせないし、ざまーみろやし、何にも言えねーやし、ひっちゃかめっちゃか。まーよくこんな演出的にも変わってるし、一見おもんないし、内容的にもすっきりしない映画を作る冒険を冒したなーというのと、それをよくこんな見事なバランスの作品に作りこめたなーという、不思議な感慨が心に沸き起こってきます。で、初見時よく分からんかったシーンもあとで見直すと、めちゃくちゃ面白く感じる。すげーこんな映画見たことねー。いや、そうでもないか笑 ちょっと昔のヨーロッパ映画やアルトマン的な匂いがしつつ、独特。やっぱよいですねーフォアマン!
mimi3535

mimi3535の感想・評価

3.5
アカデミー賞に8部門もノミネートされながら1つも受賞できなかった映画。

改めて観てみると、時代が時代なら必ず受賞していたと確信できる内容。

一言で言ってしまえば、黒人差別の復讐劇。街の消防署長からひどい黒人差別の被害に遭ったある黒人が、その理不尽さに納得できず、公人たちを相手に復讐を試みる話。

白人だったら絶対に遭わなかった仕打ち。弁護士たちにも総スカンをくらい、追い詰められて襲撃を企てるも、最後は射殺されて終わる。

この訴えをしっかりと発信し、世の中に受け入れられ、アカデミー賞受賞にまで漕ぎ着けるには、ただ時代が早かったとしか言えない。

素晴らしい内容です。
それぞれのちょっとした事件の話と黒人差別の話。

音楽と服が可愛い〜
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