わが青春のフロレンスの作品情報・感想・評価・動画配信

「わが青春のフロレンス」に投稿された感想・評価

コモダ

コモダの感想・評価

3.0
エンニオ・モリコーネの甘美な旋律に彩られた、19世紀イタリアの労働者達による世代を越えた階級闘争と、マッシモ・ラニエリ演じる無政府主義者の息子の恋愛遍歴。政治映画としても恋愛映画としても中途半端で、どっちつかずの印象を受けた。ストのための資金を国中からの募金で賄う部分に、イタリアの労働者達の権利意識の高さが伺える。ストの長期化により生活の為に裏切る者が出てくるのがリアル。友達の息子だからと無条件で仕事を与えたり、出稼ぎに出てきて家のない友達をずっと泊めたり、当たり前みたいに助け合う人々が良い。これが団結か…
主人公がイケメンで女癖が悪い。それが当然かのように話が続いていくのでびっくりした。
「労働が義務であるとは考えていない」
「労働は苦役だ」
共感しかない。聖書にもそう書いてある。
2020年11月28日

U-NEXTで見ました。
テーマが大きい割には、何かまとまりがなかった。そんな感じです。
美しいフィレンチェの風景が見たかった・・
所々には、凄い絵のような感じでしたが・・
題名からもE.モリコーネの甘美なメロディからも激しい恋の物語と思いきや、フィレンツェを舞台とした反政府闘士らの激しい闘争と迫害の物語でした。1880年出所したアナーキストの妻が子を産んだ直後に疲れで亡くなり、男もじきに川の事故で亡くなる。遠い親類の元で育ったメテッロ(原題はこれ)が意思を引き継いで社会主義運動に身を投じていく。その間、レンガ積み工しながら農家の女(L・ボゼー)や同じ境遇の闘士の娘(O・ピッコロ)との恋や結婚、アパート隣室の女(T・オーモン)との過ちを織り交ぜていくがあくまで主旋律は当時、マルクス主義に啓蒙された労働者階級の目覚めと階級闘争。フィレンツェの石畳街並みや燻んだ光の室内など時代感を映し出した撮影がすこぶる美しいのと、ピッコロがいつもの恋に奔放な女ではなく芯の強い闘争家妻をひっそり演じている所が買いです。
monaminami

monaminamiの感想・評価

4.0
19世期末のイタリアの階級闘争で、プロレタリアートがー、共産だの社会主義だのー、なやつ。切り取る風景はフィレンツェだものそりゃ美しい。そしてモリコーネの音楽も色を添えてまさにイタリア映画なんだけど、話の筋がよくある感じだからなのか、物足りなかった。
otom

otomの感想・評価

4.0
イタリアでよく見かけるブルジョワジーが〜ってやつ。階級格差が世代に渡って続く19世紀後半と現代とではちょっと事情が異なるのは否めない。良くも悪くも筋がストレート過ぎてナンなんだけど、当時のフィレンツェの風俗を再現する気概とほわ〜んとした画は結構好きだったりする。死ぬほど流れるモリコーネの大袈裟なテーマは勿論良いに決まってる。
Yasu

Yasuの感想・評価

3.5
モリコーネの音楽が全編を色付けていてとても良い。

物語自体は、意外にシンプル。

父と子の血は争えない。
Soseki

Sosekiの感想・評価

3.3
1970年代イタリア映画の名作で、音楽はモリコーネ。邦題は「わが青春のフロレンス」。以上の事前情報から、フィレンツェを舞台にした若者の恋愛物語と思いこんでいたが、だいぶ違いました。

ペリツッア「第四階級」(1901年)という有名なイタリア絵画がある。第一階級は王族、第ニ階級は貴族・僧侶、第三階級はブルジョア、そして第四階級はプロレタリアート。
この第四階級をモチーフにしたような作品で、フィレンツェの貧しい社会運動家の息子が、プロレタリアートとして労働運動に励み、そこから足を洗う決心をするまでを描いている。

全体に生真面目なトーンなのだけど、それでも雇主の未亡人とアレコレしたり、葬儀の最中に一目惚れしたり、労働争議の最中に不倫したりする。さすがイタリアと感心した。

何はともあれ、フィレンツェの風景が美しく、懐かしい。また行けることがあるだろうか。
ぬまち

ぬまちの感想・評価

3.0
モリコーネの素晴らしい音楽が聞きたくて見たが、イケメンが美女を抱きまくる話で萎えた。
19世紀のフィレンツェを舞台に、幼い頃に両親を亡くす悲しい過去を持つ主人公のメテロ。かつて父親が活動家だった事もあり、自らも労働闘争のリーダー格として名を上げていく物語。

題材だけ見ると面白そうな映画で結構期待しての鑑賞でしたが、少し期待外れな内容でした。
当時のイタリアを取り巻く劣悪な労働環境を描いていて、労働者VS資本家の対立といった社会問題をしっかりと提示していたのは良いところ。

ただ主人公のメテロが女癖悪すぎて全然感情移入出来ず。イケメンなのでモテやすいのは分かりますが、不倫までしでかすので、完全に邪魔な要素でしたね。

セピアカラーで彩られるオープニングにも趣があったし、所々で挟まれるフィレンツェの美しい街並みには、心奪われそうになるほど。そこに流れる綺麗な音楽はまさに芸術的。

演出面ではなかなか優れたところが多かったのに、人物描写がイマイチだったり、物語の流れが無駄な要素のせいで何度も途切れたのは残念でした。良い素材は揃っているのに、上手く調理しきれていない感じがありましたね。

このレビューはネタバレを含みます

因果的

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 父親は社会運動に励んで子供は育たず、過労で妻を死なせ、息子を一人育てることを決意するも死んでしまう。里親に育てられた息子メテロは里親と同じ道を選ばず生まれ故郷のフロレンス(フィレンツェ)へ戻り、父の知古との出会いから自らも社会運動に参加するようになる。
 奔放な未亡人ヴィオラとの出会い、別れ、兵役を経て再会するも妊娠した彼女は他の男と結婚し、誓いを破ることはなかった。
 やがて事故死した労働者の娘エルシリアと結婚し子供をもうけるが、ストや組合運動で彼女に苦労をさせるように。さらに、同じアパートの隣人である裕福な男の妻イディナの誘惑にのり関係を結んでしまう。
 ストの間の逢瀬を繰り返すが、妻は二人の関係に気づきイディナを牽制する。活動が原因で刑務所に入ることになったメテロを迎えたのは子供と大きなお腹を抱えた妻。これからは改心すると告げる夫と、父と同じで誓いを裏切るだろうとこぼす妻。

・冒頭のよそ者に仕事はやらねぇ!→なんだあいつの息子か!ガッハッハ!うちにすめ!
 はイタリア感ある〜
・妻に静かに背を向けられて後ろ暗さから強気に出てくる感じがリアル〜
・アパートの台所、蛇口が壁から生えてる
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