さまざまな顔を見た。
自信にあふれた顔、当時の自分を信じたい顔、悔しさを噛み締め続ける顔、関わりがないからこそフラットに向き合える顔。だが司法の顔は見えず(見せず?)、事件の顔も森の中に吸い込まれ…
間違いを認めるのは、両者に力の差があるから
その間違いを認めなければ害を被ると判断するから
ピラミッドの頂点にあるものが間違いを間違いと言えない環境が自然とできる
人の記憶を読めるようになればいい…
1992年に福岡県で女児2人が誘拐、殺害された「飯塚事件」のドキュメンタリー。事件は地元に住む久間三千年(くま・みちとし)が逮捕、死刑が執行されたが、未だに真相に疑義を唱える人がいる。「私たちの羅生…
>>続きを読む『エルピスー希望、あるいは災いー』の元ネタと思われる飯塚事件のドキュメンタリー映画。
現実はドラマよりも圧倒的に複雑で、一概に警察、国家権力が悪いとも思えなかった。
一つ言えるのはDNA型鑑定という…
このレビューはネタバレを含みます
鑑賞できて良かった。
執念の一本だと思う。
それぞれがそれぞれの正義、執念をもってこの事件に向き合っている。
大きな流れになると“ゆがみ”が生じると感じる物事が多い。
それぞれ人物が語る文言…
この映画で取材されているそれぞれの人物にそれぞれの正義があって、事件の根に近付いて明かされる、その行方。フィクションで表現されるよりも暗い闇の広がる後半の畳み掛けは、ドキュメンタリーとは思えないほど…
>>続きを読む各々がその立場においてすべき事をした、又は現在進行形で今もしているという事実を淡々と積み上げていくアプローチが奏功して重厚な仕上がり。幾つもの“正義”が確かに存在していた。なんてことを思い返しながら…
>>続きを読む警察、弁護団、メディアはそれぞれの立場、考え、方法により市民を守っている。
この事件も互いの信念のもと裁判、報道は進められ完結したけれど、その信念が真実とは限らない。
人を殺す判決がこんな形だったこ…
3時間弱だが、濃い。
すごい映像資料の用意。
取材何十年かかっているんだという、とてつもない情報量。
ストーリーは、まさに羅生門。
映画館では、おー、とか、なるほど、と小さな声もちらほら。
どっぷ…
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