『ぼくのお日さま』(2024)
雪の降る田舎町。ホッケーが苦手なきつ音の少年タクヤは、ドビュッシーの曲「月の光」に合わせてフィギュアスケートを練習する少女さくらに心を奪われる。ある日、さくらのコー…
良質な映画。
とても繊細で、繊細な部分に触れないようにしている葛藤なのかな。
一歩踏みこまなければ相手にぐんと近づくことは出来ないのがわかっていて踏みこめなかったり間違えてしまったり。
画が淡くポ…
朧げな光やパステルカラーを意識した色彩で無理やり強度を出そうとしている映像は不誠実に感じて好きになれない。空間の切り取り方も凡庸そのもので、アスペクト比によってなんとか雰囲気を出せている程度。
音楽…
演技について詳しくない僕のような人間が「演技力」を語るのは極力避けているのだけれど、本作に出演する越山敬達(タクヤ)と中西希亜良(さくら)の姿には、吸い込まれるような魅力がある。
ホッケー少年のタ…
見たことがあるような風景。と思ったら、学生時代にドライブとかで通り過ぎた景色だった。
スケートにのめり込むタクヤも、スケートの楽しさを思い出したようなさくらも、それをきっかけに生き生きしだすコーチも…
余白が美しい映画。
ひとつひとつの画ももちろんそうだけど、キャラクターそれぞれが足りない部分を補いあったり、でもそれは完全に補えるものではなかったりと、不安定なんだけどそれは確かに美しいものなんだよ…
© 2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS