このレビューはネタバレを含みます
小さい者こそ残酷、生来の教育者、法学、芸術に傾倒という記号。“老いは徳を積んでもさほど役に立たない”というファスビンダーの上の世代への嫌悪感は強烈で、暗に夫ゲールトに小さい独裁者の姿を重ねているのだ…
>>続きを読むかなり好き
構図バッチリで気持ちがいい。
鏡に映るときの駆け引き・建前の会話と黙って見つめる視線のメリハリ。
1番好きなのは
エフィが「足音がして眠れなかった……」と言う新居初夜明け、鏡に映っ…
決闘の後のショットとかなかなかなギャンブルなショットと言いますか。その人と人の間からそれ映しますかあああ、みたいな。だいぶ早い時代から、貴族社会?に翻弄される女性に寄り添った作品だなあと感じた。もち…
>>続きを読むわたしたちはそれぞれのショットが充実した構図に収まっているこの映画をみながら、ファスビンダーが執拗なまでに構図に執着する映画作家であることを改めて思い知るのである。
この映画は、フレームのどの位置に…
《王室でお淑やかに衰弱してゆくお姫様の停滞シネマ》
ファスビンダーの作風が全く読めない。ここまで4本もの心を揺さぶる大傑作に出会わせてくれた人生ベスト級映画監督となってしまったが、どれも異なる魅力…
ワンカット全て本のページをめくっているような作品、淡々と進んでいく地獄
エフィ・ブリーストの静かな叫びを聞いた瞬間、抑圧から解放されたような気がする
レビューを観ると眠いとのコメント多数だった…
早稲田松竹にて鑑賞。「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選2024」で上映された映画。本作は、今年2024年日本初公開🙂
ファスビンダー監督作の常連ハンナ・シグラ主演、その他常連も共演してお…
地方貴族の一人娘エフィ・ブリースト17歳(マージナルマン)が38歳の男爵と結婚して身体性を奪われてゆく。
高貴なる者の振舞いとは、要はシステムに同化して秩序維持に努める=身体性を自ら捨て去る行為な…
ファスビンダーはこの『エフィ・ブリースト』で4~5本目くらいだと思うので実はあんまり観ていないのだが、そんなファスビンダー初心者の俺でもファスビンダーやっぱすげぇや…と思う作品でしたね。なんというか…
>>続きを読む©Rainer Werner Fassbinder Foundation