初ライナー
階級を超えるのってやっぱり大変なのかしら。一旦知っちゃうと安易に戻れない点がリアる。戻ったら戻ったで、元の世界もなーんか違うのよな〜。解決法は自殺か、恋くらい。
すごくかわいそうだし、…
【奪われる幸せの錯覚】
大道芸人のフランツ・ビーバーコップは宝くじに当たったことをきっかけにブルジョワのゲイのサークルに入り、そこで出会ったハンサムなオイゲンに恋をする。一夜にして富と愛を手にした…
大金で得たはずの幸せが、なし崩しに、ゼロになっていくファスビンダーらしいシビアな一作。
以下ネタバレになりますのでお気をつけ下さい。
1970年代のドイツ、ミュンヘン。
社会の底辺で生きてきた主…
小金持ちほど金に汚く人を見下す様子が生々しい。でも、不憫なのにどこか滑稽に見える演出が面白い。冒頭のサーカスの生首役というのがそれをどこか暗示しているよう。
ラストは一番印象的。かなり辛辣なのに滑稽…
「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選2024」で鑑賞。ファスビンダー30歳の時の作品。ファスビンダー自身は労働者階級出身ではないけど、薬の過剰摂取で死んでしまう同性愛者のフォックスは、のちに…
>>続きを読む初ファスビンダー。純粋なフランツの代わりに憤慨するわたくし。
フランツがオイゲンのママの指に受話器置いたところ好きだし、それをかわいいと思ってくれない人とは階級以前に付き合わないでほしい。
笑ってい…
骨の髄までしゃぶりつくされて捨てられたくなければ、知恵をはたらかせるしかない。それができないのなら権力に尻尾を振って媚びる。それもできないならその先にあるのは死のみ。そして死んだ後ですらすべてを奪わ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
二者間から離れた場所にいる何かに引っ張られる序盤から面白すぎ。法律と力によって奪われる冒頭10分は予告になっている。その後の人物が入れ替わる幾つかのシーン(運転席と助手席、扉での入れ違い)によって主…
>>続きを読む©Rainer Werner Fassbinder Foundation