骨の髄までしゃぶりつくされて捨てられたくなければ、知恵をはたらかせるしかない。それができないのなら権力に尻尾を振って媚びる。それもできないならその先にあるのは死のみ。そして死んだ後ですらすべてを奪わ…
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二者間から離れた場所にいる何かに引っ張られる序盤から面白すぎ。法律と力によって奪われる冒頭10分は予告になっている。その後の人物が入れ替わる幾つかのシーン(運転席と助手席、扉での入れ違い)によって主…
>>続きを読むどこまでも虚しく、救いようのない恋愛。
とにかく主人公のフランツが可哀想でしょうがない。
愛するオイゲンについて行こうと必死に足並みを合わせるのに、その努力が報われることはない。フランツがストレス…
この救いようのなさをなんと説明したらいいのか、それが表題の『自由の代償/暴力』なんだろう。ファスビンダーのオム・ファタールぶりというか、人たらしぶりを垣間見るような可愛らしくも色気のある演技を拝めた…
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ロトで目の色変えた時点でこいつ…と思ったら案の定クソ男だった。「死者の集会」の名の由来なんて知るか、と宣う人に文化の何が分かる?わたしがフランツなら論破しにいっちゃうな。ゲイカルチャーの原点ともいえ…
>>続きを読むライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選2024にて。『リリー・マルレーン』でこの監督が最高に抜群だと再確認したので、流石にもう一本観ときたいと思って早稲田松竹の企画が終わる前に駆け込んだ。多分終…
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自暴自棄となった主人公が復讐を果たすわけでもなく路傍の石として誰からも顧みられることなしに生を終えるラストカットの突き放し方、もとい極限までの無関心は、ハネケやトリアーの露悪的なそれよりもよっぽど性…
>>続きを読むゲイ・ムービーなどという範疇に収まらない資本主義と差別と社会階層の映画。マイノリティと下層が徹底的に搾取される資本主義。マイノリティがさらに差別を行う差別の二重構造。厳然とある社会階層の懸隔と蔑視。…
>>続きを読む早稲田松竹にて鑑賞。「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選2024」で上映されたデジタルリマスター版✨
『自由の代償』という邦題もある🙂
ホモの労働者階級の男が宝くじで50万マルクを手にした…
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