J・バーキンがバーキン(鞄)の中身をひっくり返すシーンに全てが表れている。
作中にも登場する、ゴヤ、マグリット、ダリ、ボス、アルチンボルド、ルソー、等などの、騙し絵、シュールレアリズム、変てこな絵…
わたしも大袈裟なものより、すっと馴染むものが好き。少しチープで溶け込む傘が欲しくて、ずっと探している。雨に服が濡れて体に張り付く不快感から、一時防水アイテムを覗いたりしてみても、結局わたしもジェーン…
>>続きを読む『5時から7時までのクレオ』『幸福』『冬の旅』など数々の傑作を手がけたヌーベルバーグ左岸派の巨匠アニエス・バルダが、プライベートでも親交のあったジェーン・バーキンという女性の存在を創造的アプローチで…
>>続きを読むアニエス・ヴァルダ監督『アニエスVによる.ジェーンB. デジタルレストア版』(1988)
ジェーン、幸せにねー
たったひとりの俳優のために撮られた映画。
雑誌の表紙にもなりたい、色んな役も…
アニエス・ヴァルダが、ジェーン・バーキンという存在を詩的に、自由に、遊び心たっぷりに解体・再構築する肖像の映画である。
映画は、バーキンの素顔・妄想・夢想・演技を次々と繋ぎ合わせていく。
彼女の語…