私、そんな先生が見たかったんです…
77歳の元大学教授の渡辺儀助は妻・信子に先立たれたものの自らの起床時間を厳格に守り、食事や衣類、文房具などを丁寧に扱いつつ預貯金の残高を確認しては生活費があと何年…
長塚京三バージョンの『PERFECT DAYS』かと思って観ていたら、途中の描写から“そういえば今作は筒井康隆が原作だった”と思い出した。前半・後半のギャップ!
妻に先立たれ一人暮らしをする元大学…
吉田大八「敵」原作は知らなくて“敵”はネットで真実のメタファーなのかなと見始めたら、真正面から老いをテーマにした作品で、老いを生きる主人公の捨てきれないプライドを含めた内面の葛藤を夢、妄想で描いた秀…
>>続きを読む「鳥というより裏窓だね、ヒッチコック的に言えば」
双眼鏡が写す人間の恥部と尊厳の裏側
死へ向けて想像と現実が少しずつ重なっていく。全ての出来事が死へのカウントダウンという布石
整った日常に不穏が流れ…
黒か白かのモノクロ世界で現実という日常が
死という非日常を目の前にして
夢という虚構にのまれていく。
おじいさんがモノローグ等一切なく
米を研いだり魚焼いたり冷麺食べたりする
日常の生活描写が美しく…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA