暗闇の中で蠢くような画と音の相乗効果が気持ち良い冒頭から、これは考えるのではなく感じる映画だと思いながらも、しっかり考えさせられつつ身を任せるように浸って観れた。
地下と地上を行き交い、自然と人為(…
ユーロスペースが低音で揺れてた。洞窟のように。様々な記憶の層が蓄積された壁、シャドウの表現、時空を超える暗黒体験、地下奥深くに照射された海の映像、過去の存在を語りかけるシャドウ、積み重なった地層の宇…
>>続きを読むたとえばメカスの作品や、ある種の実験映画がそうであるように、映画の「外」をつねに感じさせてくれる作品である。未完で、多孔質な、この開かれた感じ。細かな振動の泡が弾ける。虹色のコズミックな光の粒子。二…
>>続きを読む トンネルの中に佇む1人の女性。トンネルの奥は神々しく光っている。
タル・ベーラのお弟子さんである小田香。
昔大学の先生が薦めてくれたけど、観る手段がなさすぎて諦めてた。と思ったら新作が公開さ…
音と映像に細部への拘りを感じ、視覚、聴覚を通した体験だった。
都市の地下やマイノリティの視点から社会の深層を映し出す、詩的で静謐なドキュメンタリー作品。
観る者に普段見落としがちな現実を気づかせ、存…
日常の風景や、かつて誰かが作り出した風景が積み重なる。映像が重なった途端、どこまでも広がる世界に戸惑った。私はここで息をしてる。影が迫ってくる、われ、われわれと記し、声に出した。
人間は記憶の装置な…
このレビューはネタバレを含みます
地下や海底など深い場所をおさめてきた小田作品の真骨頂だった。全カットかっこよくて、洞窟に照らされる照明、外の森に照らされる陽の光がとても美しかった。ダンサーの吉開さんの身体表現が素晴らしく、影との対…
>>続きを読む被写体としての魅力が凄まじい吉開菜央に見惚れてたらジェット機の爆音で一気に目が覚めた、すごいチル映画。自炊してるだけの長回しもコダックフィルムの異様なノイズ感でヒリヒリさせられる。沖縄の洞窟?での男…
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