ヒア&ゼア・こことよその作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『ヒア&ゼア・こことよそ』に投稿された感想・評価

本作はゴダールのオートバイ事故前に「勝利まで」のためにパレスチナで撮影され、未完成となったことからフッテージを使用し完成された作品。その後に撮影された「6×6」や「パート2」に繋がる要素も含んでおり…

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ゴダール展と同タイミングにてアンスティチュセ・フランセ(日仏学院)で開催されたフランス映画入門ゴダール編の「ヒア&ゼア」の回へ参加。チケットは完売、満席。(日仏学院さんにはゴダール展の後援に入っても…

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8月のJLG③

“ここ”と“よそ”が、フランスとパレスチナであり、居間でテレビをみる家庭と瓦礫と化した紛争地であり、映像と音であり、〈私〉と他者であるといったことは、数多に説明がされている。

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け
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ゴダールの映画の醍醐味のひとつに音声と映像の乖離があると思うけど、それそのものの倫理的危うさに自分で気づくめちゃくちゃ真面目な語りだった。最終盤とかそんなに言葉にしてもらっちゃっていいんですかってく…

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煙
4.0
50年経っても変わらない構図。悪化する情勢。政治的メッセージ性の強さが直截的に響く。平和とは。世界とは。映像とは。

倫理的危機に漸近するヒトラー/ゴルダ・メイアのモンタージュについて、ドゥルーズは二つのイメージの間に《間隙》を導入するような別のイメージを選択しなければならない(間の方法)と指摘する。それに対して、…

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4.7
「映像:音」を「ここ:よそ」と並置させるクリティカルな視点を生み出した自己批判、ミエヴィルの指摘が凄い
4.0
モンタージュで表したいことも明白でありつつ自己批判もする徹底さ。
単純に考えることはいとも容易いということもモンタージュに適用される。

PLOがフランスにアクセスしやすい70年代で、「ここ」と「よそ」という構造の中で、見る側を「ここ」側に持っていくのが、まあゴダールらしい演出というか。ゴダールの構造節。

フランスには「よそ」のパレ…

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ゴダール監督が「ジェーンへの手紙」(1972)をもってジガ・ヴェルトフ集団を解散以来、3年ぶりに制作公開した実験作。以降の公私パートナー、アンヌ=マリー・ミエヴィルとの最初のプロジェクト。1970年…

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