あんなに土砂降りだった雨が、おわったら止んでいた。子供が窓につけた指紋。そんな映画だった。
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死に起きて、死に寝る。『海街diary』みたいだったね。ずっと死が、手垢みたいにひっそりと、べったりと…
最初の掴みで一気に世界に入りこんだ。
このフックがあるからこそ、最後までどんな結末になるのかハラハラさせられた。
みんなが自然体で、俳優陣の演技力の高さもこの映画を一層引き立てている。
どんより…
6/25山形フォーラムで「ルノワール」を観てきました。
主演の鈴木唯の演技が「こちらあみ子」で大沢一菜を観た時のようななんとも知れない素晴らしい存在感のものでそれだけでこの映画を好きになってしまい…
映像から、温度やにおいまで感じられそうなリアル感で良かった。描かれている時代も、自分の子供時代に近く懐かしくて、それもあり、記憶の奥底レベルで没入していく感じがあった。
大人たちの良いところ駄目な…
だいぶポスターと雰囲気違う気がしなくもないが、先にplan75を見てから見たのでこういう系統だと心構えして見ることはできた。
plan75もルノワールも見て思ったことは、監督の方女性だけど、撮り方…
フキがメインのようで、そうでない気がした。フキから見える世界がこの映画が写しているものなんだと思った。
それでいて、フキがとても良く見えるのは、他の俳優の存在感が同じ温度になっているからのように思え…
すごく良かったところもあったし、すごく怖いところもあった。相米慎二の『お引越し』や森井勇佑の『こちらあみ子』にも通じる少女と死の話。フキがいろんな国の子どもを船上で踊っていたあそこは天国なのかも。
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●難しかった。『何を見せられてるんだろう?』という感覚まで覚えた。
●『ルノワール→ル・ノワール→le noir→黒……なのかな?』『人間の黒い部分を少しずつ集めてモンタージュした作品なのかな?』…
思った以上に娘と父親の話しだった。
これと言ってはっきりとしたストーリーが無く不思議な映画だったけど、子供から見たら大人の行動や感情は滑稽だけど、自分も徐々に大人になっていく、という感覚が蘇った気が…
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