このレビューはネタバレを含みます
雨が降らず、からからに乾いた夏の長崎。
幼い息子を亡くした喪失感から妻・恵子と別居している治は、働いていた造船所が潰れても新しい職を探さずふらふらしていた。
そんな治のもとに、妹の阿佐子が17歳の娘…
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あらすじも登場人物もタイトルすら頭に入れずに見に行ったので、まず登場人物の関係性を読み取るのに時間がかかった(途中までわからなかった)。
それがいいのかはわからない。
優子が身勝手な親に振り回され…
じっとりとした生活感あふれる映像、説明台詞が少なく鬱屈とした胸の内を想像しながら観るような余白のある作品。大事件が起きるわけではないけど目が離せませんでした。
喪失と再生。
いろんなものを失ったけ…
現実では、立冬を過ぎ、肌寒さを感じる時期になっている。それでも、映画の中からは、何とも言えない暑さと渇きが漏れ出してくるようだった。
戯曲が原作ということだが、舞台のニュアンスではなく、ガツンと映…
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子供を亡くし妻とも別居する男のもとに一時的に居候する姪が訪れる。
全体として人生の欠損というのがテーマだったと思う。
廃れた造船業のように静かに消えるような収束する虚無、ひと夏の火遊びのようにピカ…
終始寂しい。
その中に人間のつながりの温かさがあったり、一方でどうにもらならい残酷さがあったり。
それでも生きていく中で、思いがけない2人の出会いでふっと笑う希望があったり。
人間は本来寂しいものな…
ちょっとこの物語にしては、オダジョーが、かっこよすぎたけど。
とある田舎の出来事って、本当にこのくらい濃いよね~っていうのは何か感じることができて。
何だろうね。あの、松たか子の現実的な感じ。大人…
捨てる側と、
捨てられる側。
どちらもそれ相応の理由をつける。
何をしたら正解なのか?
何をしたら正しいのか?
迷い、選択しながら生活は続く。
自分なら、
誰かの想いを踏みつけることは
しない…
(C) 2025 映画『夏の砂の上』製作委員会