五感に直接語りかけてくる。これは”感じる”作品だ
余計なものが一切なく、多くを語らない。
直接的なことがないからこそ、見ている私たちに想像する余白が生まれる。
余白の美。
かっこよくいうとそんな…
長崎の夏は暑かった。
息子を亡くしたことを知っていたので、冒頭の激しい雨や川の勢いから、そのときの情景が浮かんできた。
タバコの吸い殻や蝉の抜け殻。蝉の大合唱、早朝のカラス、そして猫たちの自然な姿…
舞台は雨が降らない長崎。治は子供を亡くした喪失感から立ち直れず妻とは別居。勤め先が潰れて失業してもふらふらと暮らしている。そんな時に妹から姪の優子を預けられたことにより共同生活を送ることになる。
開…
暑い真夏の長崎、細く曲がりくねった坂の途中にある家
クーラーは壊れて扇風機が一つ
そこを舞台に入ったり出たりする人間模様
登場人物全員が安定しない砂の上を歩いているような同じ空気感で生きている
…
あまり情緒が安定していない時に見てしまったので、見終わったあと投げやりな気持ちになった。優子の気持ちが乗り移った感じかな。
想像と少し違って、救いのないお話だったように思う。でもこの少しの不気味さも…
曲がりくねった坂、それを越えてたどり着く家の雑多な家具の配置が、この人間ドラマの背景として、とても効いていたと感じる。
すごい豪華キャスト。髙石あかりさんの透明感がステキだった。
大雨後の青空。…
やっぱり地元が舞台の映画だと、それなりに人気あるのかな?それなりの入り。
長崎弁が上手いなぁとかイマイチだなぁとか、こんなとこでロケしてたのかとか、そことそこでは動線繋がらないなぁとか、どうして安全…
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