生命の輝きには(こそ)暗がりが付随せざるをえないこと。獲得される認識ではなく、孕まざるをえない体感として。その湿り気と陰鬱な体感を「光」を通して炙り出していく。この炙り出しに随伴する私共はは何者であ…
>>続きを読むちょっと入りきれず、、
ストーリーや関係性を変に勘違いしてたのと、『ヴァンダの部屋』と『溶岩の家』の尖り方が好きだったので間に位置するこの作品に若干物足りなさを感じてしまった。
画の強さもその二作品…
このレビューはネタバレを含みます
男は赤ん坊
ティナの夫が疲れて動けなくなり、彼女に床を引きずられる時、最後は赤ん坊とシンメトリーになって横たわる。このショットをみて、男は赤ん坊と変わらないし、だから彼は欲求に従って場当たり的…
リスボンのスラム街、見慣れない街並みや人相ばかりで、世界はまだまだわたしのしらない景色ばかりだとおもった。
映像や音はとても美しいのに、出てくる大人が揃いもそろってキショい(行動)ので軽めの鬱映画…
舞台はリスボン郊外のスラム。映像を通しても生モノが腐敗したような匂いや風呂に入ってない人間らの体臭が伝わってくる。
産まれた赤ちゃんを病院から家に連れて帰ってきたティナは赤ちゃんを巻き添えにガス自…
めちゃくちゃミニマル。ブレッソンよりは隙があるけれど、出てくる人がもっと喋らないので環境音が殊更に際立つ。ただただショットの連なりを眺めるのが心地好いながらも、光の当たらない場所での人々の営みが厳し…
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震えるような美しいカットの連続。映像が何よりも饒舌であり、説得性を持つのだということを確信している人にしか作れない映画だった。正直ストーリーは分かりづらいし眠気を誘う映像テンポであることは間違いな…
人物関係に置いていかれ。
説明が少ないので動きと台詞の切れ端を頼りに物語を紡ぐしかない。それでも埋まらない空白。ついていけない、助けてと言わんばかりに脳が追いつかない。不十分なストーリー説明で、ある…