台所のシスターフッド。
クロティルデ(ヴァンダ)の麗人ぶり。
捻られるガス栓や、ひっきりなしに火が点けられるタバコ、閉められる扉と鍵のクローズアップ、重ねられる手。
ペドロ・コスタ はじま…
カメラが長回しされること自体の魅力に頼らず、大胆な演出が長回しに意味を与えている。『溶岩の家』での似たシチュエーションでの長回しは、主人公が異国の地を闊歩する躍動感を強調するに留まっていたように思う…
>>続きを読む前回の5年前の特集上映で見逃した、ペドロ・コスタ長編第3作の傑作から。
物語は、スラムに暮らす若い母・ティナが産後の絶望から赤ん坊と共に自殺を試みる。父親が赤ん坊を連れ出し、路上で物乞いや売買を試…
睨みつける目と諦観が印象的。人の顔が似ていて最初すごく驚く。全部がわかることが必ずしも美しさではない、ただし存在には美しさがある、みたいなことを考えた。貧困と野性。そして、勝手に全部消えちまうわけな…
>>続きを読む生命の輝きには(こそ)暗がりが付随せざるをえないこと。獲得される認識ではなく、孕まざるをえない体感として。その湿り気と陰鬱な体感を「光」を通して炙り出していく。この炙り出しに随伴する私共はは何者であ…
>>続きを読むちょっと入りきれず、、
ストーリーや関係性を変に勘違いしてたのと、『ヴァンダの部屋』と『溶岩の家』の尖り方が好きだったので間に位置するこの作品に若干物足りなさを感じてしまった。
画の強さもその二作品…