NARC ナークの作品情報・感想・評価・動画配信

『NARC ナーク』に投稿された感想・評価

k

kの感想・評価

3.5
“刑事殺し”を捜査する刑事2人。
雨に煙る町。不味そうなコーヒー。アウトローな刑事にはレザーのコートがまあ似合う。完全に”セブン”型の、あるいは”トレーニングデイ”型のバディものクライムサスペンス。王道すぎてレイリオッタの怪演がちょい浮いてる気もするけど、やっぱり腹黒い役似合うなあ流石。
主演はもうちょい華があっても良かったんじゃないか。
映画の中の刑事って家庭を顧みない仕事最優先の”野郎”系が多いな。
00年代サスペンスの良い雰囲気。
これはドラッグのように夢中になってやめられない面白さがある!中毒性のような沼に見る見るうちに嵌(ハマ)っていく…

元麻薬潜入捜査官ジェイソン・パトリック × 殺人課警部補レイ・リオッタ = 切れ味抜群で男が惚れるような男を演じる2人が火花を飛び散らす!! 二人とも本当に格好良い。刑事殺しを追っていくうちに自ずと自身の状況に重なっていき、意外な真実へとたどり着く親しみのあるプロットで枚挙に暇がないバディもの。ファーストカットのスリリングな長回しから引き込まれる。そこで主人公が起こしてしまう悲劇、業を背負う。
レイ・リオッタ演じるキャラクターが魅力的。登場するなりいきなり靴下にビリヤードのボールを詰めて、連行されてきた容疑者をボコボコにするのだけど、そうしたキャラクターもしっかりと最後まで生きていた。作品全編を通してフラッシュのようにこまめにインサートされる回想が少しやり過ぎ感もあるけど、何気ないセリフ一つ取っても前フリが効いている。
クライマックスは己の正義と正義のぶつかり合い…!! ロケーションが廃屋と化した自動車工場みたいな場所ということもあって、そうしたレイヤードされた真実と終わり方にはタランティーノ『レザボア・ドッグス』を思い出すものがあった。あと、向こうではスコセッシの盟友ハーヴェイ・カイテルが業界先輩として製作していたのに対し、こちらではスコセッシ『グッドフェローズ』で有名なレイ・リオッタがそういう立ち位置も担っている気がして、勝手に重ねってしまった。

男臭くてエネルギッシュな作家主義/作風ジョー・カーナハン初期の傑作で代表作、そして製作も兼ねたレイ・リオッタの熱演によって以前から見たかった本作を遂に見た!悔やまれるのはその間にレイ・リオッタが亡くなったこと…。けど、これは流石に面白かった!R.I.P. ご冥福をお祈りします

勝手に関連作品『プライド&グローリー』『レザボア・ドッグス』
Takamitsu

Takamitsuの感想・評価

4.2
複雑な感情が絡まったなんとも言えない感情が湧き上がるハラハラさせられる良作でした
過去鑑賞

レイ・リオッタの急逝、早すぎるんじゃないか?
婚約して再婚前で、亡くなった滞在先ホテルで側に婚約者が居たと記事で読んだ。原因不明だとも。犯罪の可能性は無いと書いてある記事も。
だとしたら…強壮剤の飲み過ぎか‼︎
腹上死なら幸せか〜

"グッドフェローズ"の引き締まったレイ…懐かしいね。
数多く脇役もこなし、時に本作みたいな重要な大役も。彼は補佐だけど彼ナシじゃ成り立たないよ本作は。
顔の濃さは正直苦手だったんだけど、亡くなったと聞けば、なんだかとても寂しいなあ…

合掌。
K

Kの感想・評価

3.6
派手さはないけど、最後までリアリティと緊張感を損なわず、捜査の行方を楽しめた。

また、警官達が抱える孤独や苦悩も考えさせられる。

レイ・リオッタが的役。
主演の二人といい物語といい実に骨太な作品。
ハードボイルドな作品は久方ぶりに観ましたがレイ・リオッタの怪演が光っている。

正義を信じるあまりに暴力的になってしまう刑事役実にうまい。
15kg増量して望んだといってましたが迫力たっぷりで、相方のジェイソン・パトリックは完全に霞んでしまう。

二転三転する真相はラストに驚きのものとして提示され、言葉を失うことになる。
意味深のある終わり方も不安にさせる。

果たしてあの後どういう行動をとったのだろうか。
途中の展開で『トレーニングデイ』の二番煎じかと思いかけたが、早合点だった。
オチそのものは意外なものではないが、そこは重要ではない。
数多ある”どんでん返し先行”のしょうもない映画にはない人間描写がある。
登場人物たちがオチのための「駒」に堕さない、こういう映画は何度も観られる。

太って髭を生やしたレイ・リオッタは、往年のフランコ・ネロやオリバー・リードを彷彿とさせる。
ジェイソン・パトリックの風体もブルース・ダーンとかエリオット・グールドみたいな感じだし、そんなところも70年代の刑事ノワールに通じるものがある。
レイ·リオッタ観たさに鑑賞。勿論、以前に鑑賞済み。やっぱり、こう言う役がド·ストライクな人。この人のお陰で、最後まで『本当は?』が続いて楽しい。
内容は、デトロイト、潜入麻薬捜査官のニックは、犯人と共に事件に関係のない胎児を死なせてしまう。18か月後、ニックは上からの指示で、カルベス刑事殺害事件の調査を行うことになる。相棒となったのは、何かと問題の多いヘンリー警部補だった。謎解き刑事ドラマで、終盤には、二転三転するどんでん返しが待っていて、楽しめるストーリーですが、レイ·リオッタのキレっぷりにワクワクします。ビリヤードの球の使い方に痺れます。大好きなリオッタがここにいる。正直、明るさゼロの作品ですが、良作だと思います。普通に楽しめる作品。




ネタバレ↓




実は、カルベスは麻薬中毒で押収した拳銃等を売りさばいていた悪徳刑事。妻のキャスリンはヘンリーが話していた、義父に売春させられていた少女で、彼女も麻薬絡みで何度も逮捕されていたが、ヘンリーがハーラン医師を使って、握りつぶしていた。
ラスト、カルベスが死んだ状況について同じ場面であるにもかかわらず語る人物が変わるたびに内容も変わる。いったい真実は何なのか。二転三転するラスト直前のめまぐるしい展開が良く出来ていて、映画の見所。
結局、カルベスは自殺なのだが、残されたキャサリンや子供達のことを思い、ヘンリーが真実を隠し全てを悪の根源である麻薬の売人に擦り付けようとしていた。長年刑事をしてきて、世の中の矛盾に憤りを感じて来たヘンリーの歪んだの優しさだった。真面目な男の悲しい結末。バッドエンドだけど、何か格好くて好きな終わり方だった。
これもノー・エスケイプと並んで最高のリオッタかもしれない。

乱気流、アイデンティティーの前に観るべきかも。

リオッタ、寂しすぎるよ!
GionDesign

GionDesignの感想・評価

3.7
麻薬捜査官が殺害され、その元同僚・警部補の新相棒は、不慮事故で妊婦胎児を殺め、復職した元麻薬捜査官。終盤の想定外な真犯人は…⁉️

【映画の建築紹介】
本作の建築テーマ…
_人人人人人人人人人人人人人人_
> 🇺🇸自動車産業で盛衰した都市 <
 ̄Y^Y^Y^Y^YY^Y^Y^Y^Y^Y ̄
本作舞台は、🇺🇸中西部都市デトロイト、自動車産業の衰退と共に人口減少、失業率も高く、一時は米国一治安悪い犯罪都市の汚名を被った。デトロイトもこれ以上イメージ悪化防止の為か、本作の撮影許可が降りず、ロケはほぼ🇨🇦トロントで行われた。ただ1日だけデトロイトで撮影許可が出され、危険市街で捜査官の聞込み撮影は、実際本物の警官バッジを貸し出され、カメラ周囲には本物の警官達が待機し、直ぐにでも駆け付けられるよう、スリルな撮影現場だったらしい💦。終盤の自動車廃墟も地元都市の衰退を暗喩し、本作終始ブルーフィルターを介したように、陰湿で不穏な空気感が澱む。

【小心者建築士の独り言】
本作🇺🇸では、決して珍しくない麻薬捜査官殺害事件とその背後にある人間ドラマを描く。麻薬潜入捜査は、警察官が実際にドラッグを買って、信頼関係を構築して最後に検挙するおとり捜査が広く行われ、タイトルのNARCは密告者を示すスラング言葉。一方、🇯🇵ではおとり捜査で麻薬を買える権限は、厚生労働省の麻薬取締官に限定され、🇺🇸と状況が違う。本作は潜入捜査が如何に危険で、家族をも巻き込む程、過酷な事を映画化したのだ。

さて、被害捜査官の元同僚レイ・リオッタ警部補が凄い圧で熱演する。思えば本作公開一年前(2001年)であの大作続編「ハンニバル」の衝撃度全開な、お食事シーン…。品格高いフランス料理を待つ中、総料理長のレクター博士👨‍🍳に、意識朦朧されても、🥩⁉️を美味しくパクパクする強烈な刑事役と言えば、きっと!このレイ・リオッタを思い浮かべるに違いない。そんなレイ・リオッタ警部補も疑惑とされるが、真相は如何に…😱😱。想定外な展開🙃は、低予算良作映画の醍醐味でもある。

以上、今日もご安全に⛑!
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