ウィークエンド・ラブの作品情報・感想・評価

ウィークエンド・ラブ1973年製作の映画)

A TOUCH OF CLASS

製作国:

上映時間:106分

4.0

「ウィークエンド・ラブ」に投稿された感想・評価

昔、深夜の放送枠で観て、VHSに録画して何度もラストシーンを見直したりしてました。いつまでも思い出に残る一作。「フォロー・ミー」や「裸足で散歩」、この頃放送してた映画とても良かったです。
ジョージ・シーガルとグレンダ・ジャクソンがたまたまタクシー乗り場で知り合い、次第にお互いが惹かれあって不倫関係に。ロンドン市内(あとで他の方の投稿で中華街だったことを確認…)にアパートを借りて週末ごとに愛を確かめ合う。とても楽しげで、しかし二重生活の中で関係を続けていくことに段々と疲労してきて最後の哀しいエンディングシーンへ。
そして、彼女が去りゆく映像を追うように音楽。いまでも忘れられない作品です。日本語字幕付きのDVDが販売されないのが本当に残念…。グレンダ・ジャクソンがその後英国の国会議員、たしか大臣にもなったと聞きます。アカデミー賞も受賞していて、ストーリーもメロディも良いので、ぜひスカパー!やNHKプレミアムなどで放送してくれないかな。
黒真珠

黒真珠の感想・評価

3.5
映画では、不倫がダメとか倫理観が通用しないから面白い。
ルールとか飛び越えて、主人公に思い入れが出来るかかな。
日本ではこういうお洒落な話にすることができなくて、面白くない。
倫理観が先に出て、現実に引き戻されてしまう映画は嫌ですね。
ジョージとグレンダ、2枚目半となんとも微妙な女。現実っぽい二人なのに、お洒落な会話が繰り返される。悲劇というか、自業自得なんだけど、なんか笑えて、上質だなあと。
矛盾してるけれど、恋したくなる作品に仕上がってます。
リコ

リコの感想・評価

4.5
子持ちシングルで皮肉屋の典型的イギリス女と、妻子持ち軽薄マッチョな典型的アメリカ男が、ひょんなことから出会い、割り切ったスマートな不倫関係を楽しもうとする。
雨のロンドンでのタクシーの相乗り、会社経費でマラガにアバンチュール、中華街に借りた部屋(をわざわざ改装して)で逢い引き。はしゃぎすぎてエスカレートするうちに、やはり関係はこじれてきて…。

「マラー/サド」他のラジカルな映画で知られるグレンダ・ジャクソン。二枚目半三枚目寄りなジョージ・シーガル。共に70年代に売れっ子だった二人のコンビネーションが楽しい。
いや、コンビネーションなんて上品なものではなく、早口と皮肉の応酬、時には取っ組み合い(からの、なだれ込みセックス)までやってのける!

これでアカデミー主演女優賞まで獲ってしまったグレンダの、クールで、どこかいじらしいヒロインぶりが最高。ケン・ラッセル映画での凄まじいキレッぷりが印象的だったけど、コメディエンヌとしても一流だ。お洒落な70'sスタイリングもさすがにキマッてる。

対するジョージ・シーガル。この映画ではいかにも軽薄で優柔不断でズルくて自分に甘い、要するに男の嫌な習性を全て持ち合わせた野郎だけど、それが嫌味にならない、宙返り的演技。彼のベストアクトのひとつであろう。

こういう映画の常として、やがて本気の恋となったばかりに苦い結末を迎えるのだけど、二人の演技や、素晴らしいダイアログ、70sの香気が漂うサントラのおかげで、ずっと何回でも見てしまう。
世界映画史には残らないかもしれないけれど、私の映画史には間違いなく金字塔として残るだろう。
ジョージ・シーガルと英国で政治家に転身したグレンダ・ジャクソンのコメディ。不倫を描いているのにアッケラカンとしたストーリー、セリフがいちいち皮肉めいていたりするのが良い。主題歌がとても印象的だったな。もっと世間に知られても良いと思う佳作。