奥様に知らすべからずの作品情報・感想・評価

奥様に知らすべからず1937年製作の映画)

製作国:

3.9

「奥様に知らすべからず」に投稿された感想・評価

渋谷実監督の初期コメディ作品で、1937年のトーキー映画。

奥様の尻に敷かれた夫が二人、斎藤達雄と坂本武。
斎藤達雄は、奥さんに「あなたは、鈍感なロバ。ドンロバよ!」などと言われている。

有る時、奥さん同士がデパートで喧嘩になり、お互いに夫同士を喧嘩させることになるが、夫同士がまさか相手が既知の仲とはしらずに憂鬱になる。
そんな喧嘩前の憂鬱な斎藤達雄の眼に入るのが「整骨医院」だったり「霊柩車」だったりして笑える。
お互い、代理をたてて喧嘩したことにして奥さんのご機嫌を取る。
あとで男二人が再会して事実をしって仲を深めるあたりも良い。

まずまず楽しい渋谷監督作品であった。
t

tの感想・評価

3.8
夫尻敷かれコメディ。今でも全然面白い。夫婦間で取り決められている「刑罰」が、コップの水を2時間延々と移し続けるという奇妙なものでビビったが、ちゃんとオチて良かった。
笠智衆が若いボクサー役という意外性があるが、喋り方はいつも通りで笑う。
かめの

かめのの感想・評価

4.7

最初は笑ってみていたが、段々と奥さんに腹が立ってきた。

男が女の人権を貶めるようなことをすれば、モラハラと言われ、反対のことだと笑い話になる。
人非人

人非人の感想・評価

3.0
プロボクサー役の笠智衆に笑う。「酔っぱらい天国」や「好人好日」の近所の子供との対決のときも思ったけど、渋谷実は彼が普段しないような演技をさせたいんだろうな。
61分という短さの中に凝縮した濃密なやりとり。スクリューボール・コメディのようなテンポのいい会話も気持ちいいし、ストーリーの背骨もいいのですが、なんといっても細やかな演出がすばらしい。特にオチで使われる、コップのあれ(穴を掘っては埋めさせられるロシアの拷問を思い出しました)は本当に好き。確実に「個人的好きな映画のラストシーンベスト10」に入ります。どうみても弱そうなシャドーをするプロボクサー役の笠智衆には笑いました。

このレビューはネタバレを含みます

恐妻に悩む2人の中年男性。クラブで知り合った横山と川田。しかし、互いに名前は知らない。
横山は、ある日、呑みに行ったことを理由に妻に刑罰を言い渡される。グラスに水をつぎ、そのグラスの水を離れた位置にあるグラスに移し替える単純作業を命じられるも、反抗することなく従う。飼っているオウムにまで馬鹿にされる始末。
また、川田も異常に気の強い妻の尻に敷かれっぱなし。
偶然、デパートで遭遇した横山と川田の妻が口論になり、夫に命令して電話で文句を言い合い、不幸にも2人は決闘することになる。
困り立てた2人は、互いに代理人を雇うも、代理人たちは互いに戦った程で勝ったと口裏を合わせる。
その後、横山と川田はクラブで初めて名刺を交換し、互いが決闘の相手であったことを知る。
意気投合し、料亭で飲み直しながら、こんなことがいつまでも続かないだろうと、ふと口に出した2人だが、いや、どうだろう…と不穏な空気が流れる。
横山の手元にカメラがズームアップし、無意識にグラスから隣のグラスに酒を移し替えるシーンで終わる。

「新青年」に載ったリチャード・コネルの翻訳小説が原作。
60分にまとめたうまさ、そして、テンポもよく皮肉たっぷり。
渋谷実監督らしいシニカルさ溢れる作品。
ラストがとてもよかった。
笠智衆、若かったなぁ。。
決闘代理人が日向ぼっこしてたら面倒くさくなって揃って帰ってしまうとこの間抜けさが微笑ましい。
締めのブラックな笑いも良いが松竹らしさもある。
戦前の作品だが雰囲気はハイセンス。
洋画の影響をモロに受けたようなコメディで、テンポが良くてオチにも皮肉がしっかり効いている。