危険な関係の作品情報・感想・評価

危険な関係1959年製作の映画)

LES LIAISONS DANGEREUSES 1960

製作国:

上映時間:106分

ジャンル:

3.8

あらすじ

外交官夫妻のバルモンとジュリエットはパリの社交界でも目立つ存在だ。しかし、実際の二人は互いの情事の成果を報告しあう奇妙な夫婦関係を続けていた。ジュリエットは、愛人だったアメリカ人のコートが18歳のセシルと婚約したことを知り、嫉妬心からバルモンにセシルを誘惑するよう持ちかける。セシルを追って冬のメジェーヴまで来たバルモンは、そこで貞淑な人妻マリアンヌと出逢い、本気になってしまう。

「危険な関係」に投稿された感想・評価

tak

takの感想・評価

4.8
ずっと観たかったロジェ・バディム監督作「危険な関係」鑑賞。ジェラール・フィリップ、ジャンヌ・モロー、アート・ブレイキーにセロニアス・モンク。あまりに淫らなお話なので本国で上映禁止を喰らったという逸話が残るこの映画。観終わってしばし放心状態。この世にはまだこんなすげぇ映画があるんだ…感動とも衝撃とも違う快感。

外交官夫妻のバルモンとジュリエットは、お互いの情事を報告し合う奇妙な夫婦関係。ジュリエットは愛人だった男性が18歳のセシルと結婚すると聞き、バルモンにセシルを誘惑するように提案。バルモンにとってセシルは従姉妹の娘なので、抵抗を感じながらも彼女を追ってスキーリゾート地メジェーブへ。セシルに迫る一方で、彼は美しい人妻マリアンヌと出会い、惹かれていく。

バルモンが仕掛ける恋の駆け引きだけでも十二分にスリリングなのに、ジュリエットが彼に次々にアドバイスや口添えをし、さらには行動を急き立てるから、先がどうなるのかハラハラする。しかもセシルの本命彼氏である学生ダンスニの存在が、登場する男女関係をますます複雑にする。なかなかおとせない貞淑なマリアンヌに心が傾いていくバルモンに、ジュリエットが関係の清算を急がせたことから、物語はとんでもない悲劇的な結末へ。

フェチで脚線を舐めるようなカメラワーク、女性をどう撮ったら美しいのかを知り尽くしたようなバディムの演出。全編に流れるジャズも含めて、アートとして美しい場面の連続。ダンディなジェラール・フィリップも素晴らしいが、それ以上に後半のジャンヌ・モローの怖さが強く印象に残る。この映画を美しいリマスター版で観る機会に恵まれたことを、映画の神様に感謝。大傑作。
pier

pierの感想・評価

3.2
不道徳な夫婦の末路。
特にジャンヌ・モローの冷徹ぶりが見どころかな。
フィクションとしてはかなり綱渡りな題材だと思うけど、成功している稀有な例だと思う。下手すれば興ざめしてしまうスレスレのところをとても冷静に描いていて面白かった。音楽(セロニアス・モンク!)がとても良い。
序盤から解説(?)があるし、オープニングめっちゃオシャレだし、こんなに飛ばして大丈夫? と思ったけど最後までドライに徹していて素晴らしい。
奥さんの冷静さがどんどん重みを増していくのが壮観。

原作を坂口安吾がとても好きらしく、私はそれがきっかけで観た。

「「危険な関係」が二百年余の時間の距(へだた)りにも関わらず、最も近代を思わせるものは、それが思想によって書かれずに、眼によって、鬼の眼によって、不動の眼によって書かれているからだと私は思う。」
ーー坂口安吾「思想なき眼」より
服が音楽が演出が、、、最高。

ラスト直後に映画館のライトが点いた時、「おお...おおおおwww」ってな感じでどよめいてた@恵比寿

普通にまともな人っていうのが本当に不足してるあたり、フランス映画。
退廃的て危険な恋愛と嫉妬心にやられた。 婚外恋愛をゲームと割り切り、報告しあうジャンヌ・モローとジェラール・フィリップの夫婦。美しい人妻マリアンヌをゲームのつもりで誘惑するが、嫉妬と狂おしいほどの恋心により破滅へ向かう姿。逃れられない運命のような崩壊が闇の美しさ
本編の前のあの世にも奇妙な物語のタモリみたいなストーリーテラー、あれは監督本人ですかね?監督本人と思われるひとが作品解説をしている! 本編冒頭では原作者ラクロの言葉も流れるんだが、これがまたオモロイ!笑って声が出てしまったーwとまぁ面白い始まりかたするなーとワクワク。途中、くそみたいな話だなとか思って居たが必然のラストに満足(*^ω^*)♪ ジャズはモンクらしいです。ジェラール・フィリップは『フランスの至宝』と謳われるほどの美男子らしいですが、私は仁義のアランドロンのが好きだな〜(超イケメン) で、なんとなく知り合いがジェラールフィリップに似ていて凝視してしまった。
ちえ

ちえの感想・評価

3.5
白黒だから特に感じたのか、陰影がキレイで、いくつかのイス越しのシーンが印象的だった◎マリアンヌ美しい〜
miyayuki7

miyayuki7の感想・評価

3.5
ジャンヌ・モロー怖っ!ラストカットの表情も全く反省してないっぽいのが良い。音楽最高。
ムチコ

ムチコの感想・評価

5.0
うーんスタイリッシュ。音楽もいいんだ。かわいたセロニアスモンク。

ジャンヌモローのツヤツヤの夜会巻きとシャネル! アネットヴァディムの脚、脚! (高校生の頃アネットヴァディムが着てる白襟の黒ワンピに釘づけになって、大学の入学式でそっくりなの着たんでした)

昔みたときはジャンヌモローの終盤の態度が口惜しかったが、今いい歳になって見返すと、あのくらいの取り乱しが何さ、という気持ちになる。クールで居続けることってそんなにかっこよくない。
こんな事って実際あるのかなぁ。
お互いの浮気の成果を話しながら、
笑いあってるなんて。
ジェラール フィリップを映画館で観るのは初めてで、ワクワク。
ラストの怖い事ー!!!
思わず「そう来たか!」とつぶやいてしまいました。
全編流れる乾いた感じのモダンジャズが
なんて心地よい。
60年前なのにファッションが古臭くなくて
素敵でお手本にしたい程でした。
後ろの席でお話しされてた70代のご婦人たちのファンファンに対する熱い会話。
ほんとは、加わりたかったー^ - ^