日本ってこんなに美しい国だったんだな
結婚とか本家とか分家とかめんどくせーと思うけど、綺麗なお着物を着て、そんなことばかり考えて、たまに窓の外の四季を慈しんで、そういう風に育つからこそ培われる上品な…
監督が市川崑で古風な日本家屋を背景に岸恵子に石坂浩二が並ぶ。見ているうちに惨殺死体でも転がり出てくるんじゃないかとひやひやしたが、横溝正史映画ではなく谷崎潤一郎映画なのでもちろんそんなことはない。
…
谷崎文学の映画化。冒頭のタイトルバックで満開の桜に一瞬赤い帽子の幼稚園児の集団が映る瞬間があって、その一瞬の配色がとにかく美しかった。着物やスーツなどの衣装も当時の物を再現し凝っていて素敵。着物は白…
>>続きを読む谷崎の世界
当時、たぶん渋谷の映画館で。少々長く感じましたが、「格」というものが存在するのだ、と実感させられました。優雅で繊細で整えられた世界の中に、厳然として無言のうちにそこにある…それを美し…