男は夕陽の話をする。高校時代の。
もう一人の男は草原の話をする。
女はこれから毎年家族で行く海を語る。
東京は憧れではない。
セックス、バイオレンス、スピード、サクセスは無くてどこかへの憧れと停滞…
このレビューはネタバレを含みます
自室と国道20号線沿いで完結する日常。でも不思議と閉塞感も、生活が立ち行かなくなっているようにも感じなかった。それが彼らの日常だから。シンナーもパチンコも借金も、彼らの日常。
親近感は抱かないけど、…
より貧乏臭いペドロ・コスタみたいでおもろい。りみがヤクをキメると新聞を読んでカーテンから顔を覗かせて横たわる一連が一番力強い。
消費者金融やラブホの看板を画面中央に寄せるのは時代を切り取ろうとするあ…
平成19年、甲府。その中央を東西に抜ける国道20号線沿いには、資本主義の空虚さが流入してきていた。
どこかで見たことのある風景、空気感。
その頃全国の地方都市で、似たような景色が広がっていたのだろう…
このレビューはネタバレを含みます
地方都市で生きる若者達の閉塞感が凄まじい日常を描く作品。
どこまで行っても消費者金融、パチンコ、カラオケ、ドンキ•••といった店が並ぶ国道20号の風景は、若者達の生活を支配していて、彼らにはあの場…
ここまでザ・平成な時代を切り取った映画は観たことがないかもしれない。側から見たらどこまでも自堕落に食い繋いでいるように見えるが、彼らは彼らで痛覚が麻痺った延長線でしかない生活の中で理屈のない安住をそ…
>>続きを読む パチンコスロット、消費者金融、ドンキ、ラブホテルで完結してしまう人生
自分とは恐らく対極の暮らしであるが、それは近くもないが決して遠い存在でもない
リアルであった
黒いスプレーをビニールに吹きかけ…