時が経つにつれ、印象が薄れるどころか自分の心象風景と重なりながら鮮明に心に残っていく類の作品があると思うが、この映画は(私にとって)まさにそう言うタイプ!
観ている時は設定やら何やら好みでない部分…
鮮やかな色彩はシンボリックに扱われ、視覚そのものが寓話の言語となっている。
仮面の山賊は彼自身であり、少女が無邪気に語りを矯正するたび、彼の死への衝動は抑えられていく。”物語ること”が即ち”生き続け…
とにかく色々な世界遺産で撮影されていて映像が綺麗ということでずっと観たかった映画
映画予算の減少や文化財保護の規制の厳しい今はこんな風に撮るのは難しいんだろうなぁとか思いを馳せながら鑑賞
本当にシ…
このレビューはネタバレを含みます
木の霊者(入れ歯のおじいちゃん)が殺されるとき、鳥たちが口の中から飛び出していく描写が印象的。木を切る行為は、鳥の住処を奪うことになるわけで、即興で作られた話という前提でありながらも、作り手のこだわ…
>>続きを読む壮大なおとぎ話。復讐心にかられ立ち上がる物語は雄大さを持ち、その物語を語るものは日も当たらない暗く狭い部屋で死を望む。そしてそのおとぎ話を聞く少女はその物語に希望を見出し、その純粋で無垢な心が死を遠…
>>続きを読む