面白い。成瀬巳喜男の芸道モノにハズレなし。"ダメ男と翻弄される女"という関係性を、『浮雲』などの戦後作品なら女性視点で描くのに対して、本作は一貫して男性視点で、家族を捨てプライドに生きる男の肖像を浮…
>>続きを読む稀代の浪曲師桃中軒雲右衛門の半生記。芸のためなら妻や息子も顧みず、心で泣く。迷惑かけ通し。不道徳だろうと全ては芸の肥やしにする。松月・磯野・倉田などサポートしてくれる人物たちの優しさよ。
お妻にはひ…
物語は九州でのし上がり話題となっている浪曲師桃中軒雲右衛門が東京に乗り込んでくるところから始まる
長いこと離れていた息子と再会したり、奥さんが病で倒れたり、妾を囲ってみたり
そんな桃中軒雲右衛門のプ…
軽快なテンポで始まるオープニング、神妙な桃中軒と妻のコントラスト。
「桃中軒雲右衛門」と云う実在の人物の話で、俳優さんの顔がかなりホンモノに寄せている。
「芸のために…」を口ぐせに、愛人と宜しく…