あまりにも素晴らしい人間讃歌
めちゃくちゃ良かった、本当に良かった。
失った10年間を取り返すように生きる、
でも生きるって自分だけの問題じゃなくて、周りのみんなにも時間は流れてて。
トウキョ…
陰鬱なショットが続く中、物語は明るい未来へと進む。ただその殆どが説明足らずで、未解決のまま。捨てられた廃棄物のように。
ただ存在したという事実が残り、人々の心の片隅に生きる。
妹と喧嘩別れするショッ…
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たくさん笑わせてもらった。妹を家から追い出したあとの長回し、ワイの長回し史で1番楽しくて最高。フレームの外でも運動は続くあたりまえさに感激。投げる行為が反復されるなか、帽子は頭上に丁寧にのせられる。…
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黒沢清監督やっぱり好きだ…!
当たり前かもしれませんが光と影をすごい考えていると思うので、不気味さだったり、孤独感だったり悲しみだったり空虚な感じ、10年という取り返せない年月が画面全体から伝わっ…
10年間の昏睡状態から奇跡的に目覚める主人公。
っていう感動みたいなのは一切なく、
両親さえも彼を出迎えない。
っていう時点で異常な設定ですよね。
でも主人公はやっぱりありし日を求める。
はっきり…
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人は人と生きるんだなと感じました。
そして前に進む事だけが人の生きる道ではない。
10年が経ち失ったものはなにか。
周囲の人はそれぞれ人生のマスを進めていったのに対して、豊はあの時のまま。
そのギ…
10年にわたる昏睡から突然目覚めた男が、時が経過した世界で新たな人生を歩もうとする物語。
14歳で昏睡状態となったため目覚めたときには記憶が少年のままの大人に……西島秀俊が終始ラフな少年の格好をし…
この作品からアカルイミライまであたりの黒沢清は復讐についての作品群と対比するかのように抽象的なテーマを描いてる気がする。
10年間の空白をかかえる青年について何でこんなに心が引き裂かれるような感…