この作品からアカルイミライまであたりの黒沢清は復讐についての作品群と対比するかのように抽象的なテーマを描いてる気がする。
10年間の空白をかかえる青年について何でこんなに心が引き裂かれるような感…
“大丈夫、失った物はすぐ取り返せる”
“俺何無くしたの?”
“他のじゃだめか?”
人生1回きり。なくなった10年0回きり、次の10年1回きり。落とされて暗くなる前に、“止まるか曲がるかどっちか…
生きるための証とは何か?
陳腐な物言いにはなるが、結局それは他者の存在に他ならない。他者がいるからこそ、自分という存在が相対的なものとして浮かび上がってくる。
10年の昏睡から醒めたにも関わらず、生…
監督が、映像として露骨にエドワードヤンをやろうとしていたという一本。
本当にエドワードヤン感あふれるショットがたくさんあって、映像的にすごく好きだった。
明らかに台北ストーリーのフジフィルムのシー…
【ニンゲンの合格と人間の不合格】
“フィフティフィフティだ。”
“俺は鯉を愛し、俺は馬を愛す。だから愛されたい。”
“10年経った世界は、子供には辛かった。”
黒沢清に役所広司に西島秀俊という、…
バラバラ家族映画。
10年の眠りから覚めた主人公が奮闘する家族再生の物語かと思っていたが、本当と夢の狭間でフワフワしている者が存在確認を繰り返す変な作品だった。
存在が消えた途端にバラバラと別れ始…
超面白い。10年間の昏睡から蘇った青年は、思い出と家族の蘇生を試みる。一方で、西島秀俊を轢いた罪悪感で10年を無駄にした大杉漣。
再生と破壊を繰り返していく生命の中で、存在の確認をひたすらに行って…
このレビューはネタバレを含みます
西島秀俊と役所広司が共演してるだけで見れてしまうのでずるい。
西島演じる主人公が家族や過去の暮らしを再建させようと奮闘し、それが叶ったような一瞬があって、また散り散りになっていくのが切なかった。
し…