10年間昏睡していた男が世界を彷徨う、SFというか不条理劇。擬似親の役所広司が『EUREKA ユリイカ』を彷彿させる父性キャラクターで泣ける。
移動が省かれ(歩く時間はそれ単体で別に用意されている…
DVDケースに書いてある謳い文句みて、誰が黒沢清の心温まる寓話を見たいねんとか思いながら見たけども、中々の珍作。映画好きにはたまらない瞬間がいくつも。露骨なエドワード・ヤン引用とか。冒頭の病院前の芝…
>>続きを読む「これは夢なの?」
「俺はちゃんと存在した?」
自分が自分であると証明することは難しい。
本作は、どこかファンタジーな雰囲気の漂う独特な世界観の中で、彼が「ニンゲン」としてどう生きたか、その証を観…
このレビューはネタバレを含みます
事故により昏睡状態に陥った主人公が10年ぶりに目覚め、バラバラになった家族をつなぎ止める──。
こんなあらすじから想像できるストーリーとは全く違う着地点に最初は驚き、余韻と共に家族ってそんなもんかも…
黒沢清が描くヒューマンドラマ。やはりいい映画だなと観終わった余韻がたまらない。全体を通してラストの崩れていく感じ、西島秀俊の「これって夢なのかなぁ~」のセリフには凄く現実感に満たされていて正直やるせ…
>>続きを読む黒沢清らしくない作品で、戸惑ってしまったが、ニンゲンのアイデンティティ、存在意義を描いた不思議な、ファンタジーと言ってよいのかな。家族を再生させようとしても、独り相撲。第三者の産廃業者だけが寄り添う…
>>続きを読むふむ・・・10年も意識なくて寝たきりで、起きたら家族など周辺の事が様変わりしてるし、そうなるよなぁ、そうしたくもなるよなぁ、てな内容。
子供の脳内から起きたら身体だけ大人になってて、終始ユタカの孤…
西島さんの若き日…。この間、「デュオ」を観たけど、役者駆け出しの頃って尖ってたんやね。
思えば、「セイジ」や「CUT」なども同様、西島さんは言葉よりも、表情や動きでの感情の表現が素晴らしい役者さん…