同一空間の切り返しの中で彼の空間には雨が降っている、という演出に痺れた。発明的な演出であり、観念的な孤独が雨という形で主人公に降り注ぐ秀逸なショットだと思う。
ただ、余りにも秀逸過ぎて足立正生は…
めちゃくちゃ面白い。学生運動・プロレタリアを掲げながら労働もしないで、酒呑んでセックスしかしない、革命だとか勝つとか言いながら集まって行動もせず、セクトのテロニュースを聞いているだけ。
その中で秋山…
秋山道男が出るとやっぱり画面が映える気がする。
若松映画にしばしば見られる、ラストでの大爆発。解放されるフラストレーションはエネルギッシュで生々しく泥にまみれながらもスッキリとした後味。
ラストで明…
世界革命戦争とセックスを畳の上に並べる居心地の悪さ。数こそが力と思っていたかは定かでないが、連帯などと称した学生運動の生温さは、人は個であることを露呈しているようで物哀しい。その横で「天誅って知って…
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