“率直に言おう。彼女はそんなに美しくない。聡明でも誠実でもない。だが、女そのものだ”
【感想】
ファムファタールに思いっきり振り回される青春の儚き美しさ。あっと思えばセーヌ川に飛び込んでしまうジャ…
12/11 ジュールもジムもかなりのハンサムだが、ジャンヌ・モローはのっけからおばさん顔で、ついて行けなくなった。ジュールはフランス名前で、ジムはイギリス名前のように思えるが、ジムがフランス人で、ジ…
>>続きを読むゴダールの撮った女たちが、男のまなざしを映し返す実存的な存在だったとするなら、トリュフォーがこの映画で撮った1人の女は、やはり女それ自身というよりも、男たちの存在によって浮かび上がった、どこか虚数の…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
人間が視線を向けるが如く自我を持って動くカメラワークや、小気味良いテンポのモノローグと自由気ままにユーモラスなモンタージュが観客を置き去りにしていく様を見ていると、『ピアニストを撃て』で感じた作風が…
>>続きを読むフランソワ・トリュフォー
5.0 逃げ去る恋
4.7 家庭
4.5 アントワーヌとコレット(短編)
4.4 夜霧の恋人たち
4.2 大人は判ってくれない
4.0 あこがれ(短編)
3.8 突然炎の…
このレビューはネタバレを含みます
カトリーヌにとって愛することと傷つけること/生きることと死ぬこと、そして過去と未来という相反するものが等しく同じ物として認識されているように感じる。それは死すらを超越できる希望にも見えるが虚無でもあ…
>>続きを読む作家と新聞屋の友情。奔放で熱く幻で捉えどころのない冷たい女。抵抗と衝動で川に飛び込む。姑と険悪になり婚礼前夜に愛人と寝る。他の誰かと結ばれた妊娠した今日はひとりで眠る。知り合って見失って会って燃えて…
>>続きを読む フランソワ・トリュフォー監督作品は、以前『大人は判ってくれない』を鑑賞しただけなので、作風を把握していたりはないです
トリュフォー氏はジョン・グリュオー氏と共に脚本も担当
原作はアンリ=ピエール…
TVドラマの副音声のように、登場人物の心理状態を解説したナレーションがしつこいほど挿入される。同じジャンヌ・モローが愛に満たされない女を演じたアントニオーニの「夜」と比べると、映画はきわめて饒舌だ。…
>>続きを読む『はなればなれに』、『チャレンジャーズ』の系譜として期待して勝手に痛い目を見た。いや確かにその成分は十二分に入っているのに、この異常なまでの入り込めなさはなんだろう。モノローグと小気味の良い編集、ワ…
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