映画の中の、人間としか言えない人間の姿に感情や愛。私は、あなたの考えが分かりきれないことが嬉しい。ファム・ファタルだと言われたらそうかもしれないけど、確固たる"私"を持った人間として見えていた。
瑞…
このレビューはネタバレを含みます
「きみを愛してる」とあなたは言った
「待って」とわたしは言った
「わたしを抱いて」とわたしは言おうとした
「もう用はない」とあなたは言った
北欧の芝居を観て大きく拍手するカトリーヌ
男たちの会話を…
女王
朝の監督トリュフォーが描く夜、就寝前、ベッドの上には朝の瑞々しい愛の営みと打って変わり、破滅への準備、死の営みがある。序盤、汽車ごっこの我々を欺く切り返し的飛躍、フリーズするカトリーヌ等、ト…
“突然炎のように、気狂いだす。”[90]
“悪女が何をしても、男の友情は壊れない。じゃあ殺すしかないか”
話は意外と好きだった。同じトリュフォーの「ピアニストを撃て」と「大人は判ってくれない」はあ…
『大人はわかってくれない』しか観ておらず、そのセンスに乗り切れなかったトリュフォー。
しかし、これは絶品だった。
男2人と女1人の完璧な描写。
ドロドロしたものとは少し違う、若者たちの恋愛模様は伸び…
【彼女は地上では幸せになれない】
フランソワ・トリュフォー監督の1961年の作品。
〈あらすじ〉
モンパルナスで出会ったジムとジュール。文学青年同士の二人はやがて親友となり、美しい娘カトリーヌと…
(C)1961 LES FILMS DU CARROSSE