「若尾文子映画祭」から。追記あり。
深層にあるものがつかみきれなかったような映画だった。
水上勉は、故郷の福井県を舞台にした小説『越前竹人形』で何を訴えたかったのだろうか。
ストーリーの流れ…
中盤からラストにかけての凄まじい流れに魅入ってしまった。
内容は暗い話だが、特に雪の中を歩くシーンの若尾文子さん、遊女役の中村玉緒さんがとてつもなく美しい。
山の中まで嫁いできてくれた玉枝を拒絶する…
文子さんは器量良しの遊女だけど、竹人形との関わりが今ひとつ…
京都のお医者さんが、「私は二歳」のたーちゃんが診てもらったお医者さんだった
芦屋雁之助がゲスト?みたいな出演なのに全部持っていく役柄…
体を求める女、心を求める男。寝取られ男。プラトニックラブはやっぱ無理なんだな。女の方からやっても良いアピールしてるのに手出してこないのは男としてアホでしかない。皿割れてるのに気付かないのとか鈍感だな…
>>続きを読む沐浴をする若尾文子のバックショットをロングから近づくと次のショットで若尾文子が腰にまとわりつく藪蚊を右手で叩く。その腰つき。弾く肌感。瓦。雨。竹林。シネスコ。若尾文子と西村晃を映す長回しの妙な違和感…
>>続きを読む越前の冬、女盛りの若尾文子、全女子が理想と思うであろう純真無垢、真面目、一途な職人役を見事務め上げた山下洵一郎
ビジュ面はこれ以上なくよかったものの、いざこれから!というところで終わってしまい物語…
1963年 ”越前竹人形” 原作水上勉 監督吉村公三郎 脚色笠原良三
主演 若尾文子
この頃が最も美しく見える若尾文子の切ない演技が印象的です。いつまでも耳に残るあの独特の声と台詞まわし。こん…