2024/4/28
題名からして悲哀が漂っているが、一つの時代を綺麗に抉り抜いたような強烈な作品だった。遠い国や時代の出来事のはずなのに、颯爽と去っていく人並みや満員のバスに現代日本の東から始まる…
「求めよ、さらば与えられん」という言葉通り、神や占いを他の人よりも信じていない主人公は何も「与えられない」。では神や占いを熱心に信じ敬えば良いのか。違う。信じていても同じことは起きただろう。なぜなら…
>>続きを読む父親の虚勢を張った姿も、機転の効かない不器用な所も、ラストの盗みに手を染めようとするあの後ろ姿も、全てのシーンに子どもの無垢な眼差しが介在していて、最後には子供の涙によって父親が救われるなんてあまり…
>>続きを読む評価:B
1948年 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ
ミラノの奇蹟
戦後イタリア経済と、市民の困窮をテーマとした悲劇
全く持って救いがなく、自転車は取り戻せず、追詰められ自転車を盗もうにも失敗…