なぜ社会はここまで追い詰めるのか
ネオレアリズモを代表する名作。ロベール・ブレッソンをはじめとする数々の映画作家が声を合わせて褒めちぎるほど、本作の価値は予想以上に凄いのかもしれない。ヴィット…
舞台は第二次世界大戦後、不況にあえぐイタリア。
2年間仕事にありつけなかった主人公アントニオ・リッチはようやく仕事を見つけるが、仕事に必要な自転車を盗まれてしまい、犯人を追うというストーリー。
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戦後不況下のローマ。役所で実入りの良い仕事を振られるも、自転車がなければ採用はできないという。そこで、家族を食べさせるために、ベットシーツを質に入れ高価な自転車を手にする男だが、仕事に就いて数日で、…
>>続きを読むこの痛切な状況を、1901年に生まれたヴィットリオ・デ・シーカは、実際に父親のうちに見たことがあるのではないか。原作こそ、ルイジ・バルトリーニによる同名小説とあるものの、時代の風景としてではなく、お…
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