おもしろ! 病弱な青年を糾弾するシーンに息を飲む。ぞろぞろと群がってくる隣人たち、窓の奥で窓を閉ざす母子、息子が群衆の磁場から引き剥がされるときの父子の距離のゴムみたいな弾性。ブルーノが終始良い味出…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
あんなに嬉しそうに話して、希望いっぱいにずっと笑顔でいたのに、盗まれた後は、笑顔を見せたシーンはもう何もかも忘れようと言ってご飯のときだけだったんじゃないか。ずっと、暗くて硬った表情に徐々に乱暴さが…
>>続きを読むラストシーンの報われ無さとどうしようもなさには胸を締め付けられる
どこまでもリアルでしんどい映画だ
"貧困"という普遍的なテーマはいつの時代も薄れないし、そういった意味での凄みを感じる作品だなと
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自分の映画観が覆された1本。終始デ・シーカが戦後イタリアの混乱と困窮を炙り出す。その為にはキャスティングは全て素人である必然があったのかも知れない。兎に角ラストシーンの印象が強烈だったけど、改めて観…
>>続きを読む“泣いてなんかいられないわ。一家の危機よ”
ここは死ねる場所。ごった返した人、つまり、ごった返した命。非常に簡単。堕ちれるそれはとことんいって、それとそれのどっちかに一つ。
早く目先を変えれてし…
面白すぎる。サスペンスを生み出すのがめちゃくちゃにうまい。とにかくフレームからあらゆるものが消えることによる緊張感がすごい。自転車、息子、犯人、そしてファーストシーンで主人公に貧困から抜け出せるかも…
>>続きを読む日曜日は雨ばっかりだ
【感想】
ネオリアリズモを代表する本作。
戦後の不況の中、明日を生きぬく事に必死なローマ市民。生きるか死ぬかを迫られたアントニオには“映画の主人公としてあるべき姿”を示す事が…