戦後のイタリア。荒廃した街では誰もが貧困にあえぎ、今日を生き延びるだけで精一杯である。アントニオも例外ではなく、ようやく見つけた仕事には自転車が必要だった。しかしその自転車は既に質に入れてある。彼は…
>>続きを読む胸が潰れるようなこの状況を、1901年に生まれたヴィットリオ・デ・シーカは、実際に父親のうちに見たことがあるのではないか。原作こそ、ルイジ・バルトリーニによる同名小説とあるものの、時代の風景としてで…
>>続きを読む犯罪もバレるまでは犯罪じゃない?
犯罪者なんてどこに潜んでいるか分からない、と言わんばかりに群衆に溶け込み終幕。
それはともかくとして、自転車の鍵とかロックという概念っていつ頃生まれたんだろう…。ビ…
子役がスター!コケたり頭叩かれたり、いいキャラだった。彼らと一緒にあちこち連れ回されてる感じがした、ってことはかなり引き込まれていたんだと思う。そっか、だから Bicycle Thieves と複数…
>>続きを読むたかが自転車、されど自転車。失業者が仕事に必要な自転車を盗まれてしまい、探し回るシンプルな物語。
タイトルからして自転車が盗まれるのが分かるが、それがどのタイミングなのか分からず序盤からハラハラと…
このレビューはネタバレを含みます
2025/6/24 141本目
・敗戦後の貧しく暗いイタリア。人々はピリピリしていて余裕がなく、冷たい社会。
・少し長ったらしく感じていたが、ラストがえぐい、きつい。警察にもまともに対応してもら…
ただパクられたチャリを探すだけの映画なのに、こんなに感情が動かされるのはなぜなんだ。すごすぎる。
リッチがやっと見つけた仕事は自転車必須だった。質屋からやっと買い戻した自転車で仕事をしていると、その…
ここまで暗い作品だとは。なんならハートウォーミングな作品だと思っていたが、戦後の不況と人の冷酷さに向き合った作品でした。それらを子どもの目から見つめるのはあまりにも苦しい。レストランのシーンだったり…
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