清水宏監督の遺作にして後期の代表的な一本と言っていいのでは。
例えば初期〜中期にも見られた屋内で横移動するカメラは、状況を横から俯瞰する視点から人物に寄り添うように移動していくものへと変化しているし…
終盤で、少年の作文の朗読がオフで流れ、それを読んで胸打たれている大人たち。露骨に泣かせにくるシーン。でも良い。
少年が母の形見の鳩を誤って逃がした義理の妹に襲いかかり、少年に殴られ噛まれる娘の悲鳴に…
作文で泣かすのはやり過ぎに感じたけど、それはそれで徹底しているような気も。妹役の子の目線の演技(?)が凄い。長回しのところなどどうやって演出したのだろう。あとシーンの終わりにすぐにカット変えせず余韻…
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