別れて生きるときもの作品情報・感想・評価

「別れて生きるときも」に投稿された感想・評価

かめの

かめのの感想・評価

3.6

不運な人って悲しいかな、驚くほど不幸を引き寄せてしまうんだよね。

終始、司葉子の泣き方にぐっとくる。最近笑い声みたいな泣き方をよく聞くもんで、つい比べてしまう。

最後の夫は優しいけど、「父親」であり「夫」であるという自覚に欠けている。(左翼的姿勢を取って)刑務所に入るということは、司葉子演じる女性の父親と同じことを繰り返すことであり、彼女にとって最も大きなトラウマなわけで。だから、旦那さんの言葉に力強さを感じつつも、自らの意志を貫くことだけが人生じゃないんだよなぁ…守るべきものがあるんだから、と思ってしまった。
司葉子が夫から夜逃げして東京に出てくるところから物語は始まる

父親がクズで前科者なせいで母(田中絹代)ともども苦労して育ち、書生さん(児玉清)とラブラブになるも父親のことがバレて破局
そんな時女学校時代の先生(芥川比呂志)に優しくされて結婚
ところが芥川は女学校時代から司葉子の美貌に目をつけていたストーカー変態野郎、児玉清にチクって破局させた張本人でもあった

そんなこんなで司葉子には常に不幸がつきまとう、男運なさすぎなお話
結婚なんてこりごりな司葉子なんだけど美人だから男は寄ってくるんです
この人ならって思って一緒になった高島忠夫とは幸せな生活が続くんだけど、赤紙が来て、結局高島忠夫は戦死、、、

あまりおもしろくないストーリー展開なんだけど、最後はなんか良かった
戦後児玉清と再会して、また繰り返すのかなと思ったらうまく追い返すの
あそこで旦那は戦死したんですとか言ったら絶対児玉清通ってきそうだもんね

あとは
司葉子の娘時代のおさげセーラー服姿なんかが見所か
調べたら当時27とかなんだってw かわいいんだけど、無理してる感、コスプレ感が凄い
司葉子の辛い辛い人生を見せられる映画。司葉子が良いのは勿論なのだが、こんな幸薄い役より都会派のモダンガールの方が合ってる気が…。若き日のアタックチャンスの人もちゃんと出てます。
miyagi

miyagiの感想・評価

3.5
第二次大戦前から終戦あたりまでの時代に生きた、ひとりの女性の生き様を描いた作品。
司葉子演じる「みち」は、その時代においては特別な存在とは言えない、ごく平凡な一般人ではあるが、時代に翻弄されて生きる様子がリアリティをもって描かれていた。
児玉清が若すぎてアタックチャンスの面影がどこにもなかったが、ビビるぐらい男前だった。

美術のセットがすごい。
戦前から戦中にかけての生活の変遷がよくわかるし、思っているより裕福な暮らしをしていたように思えるが、むしろ最近のドラマなんかが勝手に戦中は貧しく過酷だったという一種のプロパガンダ的要素を孕んでいるようにも感じられる。
戦争自体間違いなく悲惨なことに違いはないが。

作品としては、展開が早すぎてちょっとついていけなかったり、浅い話のままどんどん先に進むが、司葉子の演技と画力でもってクオリティは担保されていたように思う。
市井の人の息遣いや苦悩が丁寧に描かれている。
たなか

たなかの感想・評価

5.0
久しぶりに力強い作品でした

昭和初期から終戦頃までを生きた女の話
ファーストショットから惹きつけられましたね、格子越しカッコいい
どクズ芥川笑、児玉清の若い頃のお顔見たことなかったのでビックリ!2枚目なんですがダメなかんじで(うなじに生唾ゴクリはちょっと笑ってしまいました)
田中絹代は年取ったお母さんぐらいのがちょうど良い気しますね
逃げ延びた東京で良くしてくれたのは小林桂樹扮する朴さんでこれも抜群です、相身互い
市原悦子がいつも通りまたトボけた味わいで笑
高島ファミリーのパパが良い男なんですがここから戦争の影が濃くなってきて松村達雄が特高の嫌な役やります
とかなんとかいいますが主演司葉子、滅茶苦茶良いです◎

色んな差別や問題をなんとか乗り越えて乗り越えて、ささやかな幸せも踏みにじられて、でも生きていかなきゃならなくて…

堀川さんとどっこいのタッグ流石ですね、名作です
育ちや家柄、世間体を気にする時代なんだなぁ。あと、この時代の「朝鮮人」が何を示すのか。どういう位置付けだったのか、、、歴史を知らないため分からない。

司葉子の異常な美しさ、それだけで絵がもつ。
サーこ

サーこの感想・評価

4.0
昔の女優さん男優さん 本当に美しい!
観ていて惚れ惚れしてしまった
カラーなので 古さも感じずかといって 懐かしさも 有り有りと感じられ カラーで観られる幸せを感じた
小林桂樹さん演じるコリアのおじさま 本当に 優しい
市原悦子さんの モデル姿 プロポーション抜群
色んな意味で 楽しめました
notitle

notitleの感想・評価

3.6
犯罪者の父持ち、というレッテルを背負い、不遇の運命の中、強く生きる一人の女性の半生。隠そうが、打ち明けようが、導かれる茨の道。周りが不幸になってくのか、不幸にしてるのか。幸せを許さない社会、運命が本当に腹立たしい。司葉子がとても美しい。
荒川の土手に座る司葉子と小林桂樹を川側から撮ったところや沖縄行きの軍船、船内の場面など気になるところが多い。貧乏くさい顔した子役の女の子が可愛くてついつい気をとられる。モデル役の市原悦子、いきいきクズ夫の芥川比呂志も忘れられない。
前科者の父を持ったために苦労する司葉子の一代記。この手のどんどん話が進んでいくタイプのメロドラマは苦手なので評価が難しい。
いかにもDV夫に見える芥川比呂志、いかにもおぼっちゃまに見える児玉清が良かったけど、2人ともあっさり退場するのでがっかり。

「演技者・小林桂樹」@ラピュタ阿佐ヶ谷
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