ベイビー・オブ・マコンの作品情報・感想・評価

「ベイビー・オブ・マコン」に投稿された感想・評価

yuien

yuienの感想・評価

4.0
人間の愚昧さや宗教の欺瞞性をこれでもかという程グロテスクに見せつけられると嫌悪感を通り越して感服と畏怖が入り混じった不思議な充実感を味わう。グリーナウェイの意地悪さが全面に出てるので、間違っても人にはお勧め出来ません。
イシイ

イシイの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

グロいシーンもエグイシーンもあるけど、1番はハイみんな舞台の登場人物でしたよ拍手喝采ありがとう、て所が悪趣味。でもそこが最高だし下品にならないのがすごい。あれだけやってるシーンが多いのに全然エロく無いのは、性行為っていうより動物の生殖行為に近いからか。
haru

haruの感想・評価

4.0
絶対に人にオススメできない映画。

ちょー少子化のマコンで、大変美しい赤子が生まれた。母は醜い老婆であったが、その娘が赤子を横取りし、自らを母と名乗る。やがて神格化された赤子は、人々に崇められ、その母である娘は富を得るが、赤子の出現で衰退した教会も、赤子を利用しようとしていた。

「ベイビーオブマコン」という舞台は、観客であるメディチ家の白塗り大公がちょいちょいストーリーに絡んでくるという、観客参加型。俳優陣の舞台裏も見せてくれるので、多少グロくても結局はこの話は作り物であると認識した上で鑑賞できる。ところが途中からさりげなく死人が出たり、とんでもないアドリブが入ったりして、現実と虚構の境目が曖昧になってくると、その醜悪さに吐き気を催す。
グリーナウェイは「レンブラントの夜警」に続き2本目ですが、美と醜悪のコラボレーションで、圧倒的にゲロ吐きそうなのはこちら。最悪なラストを迎え、舞台の幕が下りたあとも、私たちだけ取り残されます。本当にやりたいことやってんなって感じの作品です。

人にオススメしたら、確実に人格疑われます。
レンタルAmazonビデオ
観劇中にちょくちょく介入してくるバカ殿様が最高にウザいんだわ。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.8
120分容赦なく不快感に追いかけ回される、現実は虚構(舞台)に飲み込まれ、神(聖人)を作り出した人々は神の名のもとに生き絶えて行き、神もまたバラバラに切り刻まれる。強欲に次ぐ強欲、搾取に次ぐ搾取、グロテスクの反復とは対照的にバロック様式の見るも鮮やかすぎる装飾、大掛かりな舞台装置、煌びやかな衣装に身を包んだ人間どもが終始画面全体を支配する。しかし結局はそんな全てがまやかしで、全てが醜悪で、絶望で始まる作品は絶望へと回帰していく。不毛な人間社会に産み落とされた神が作り出したものは結局さらなる不毛でしかなく、父は子に、母は子に永遠の罪を償わせ続ける。これは幼児虐待と搾取の映画、17世紀から20世紀、そして21世紀へと移行しても変わらぬ世界の縮図の映画、子供は永遠に大人の被害者であり、人々は神の被害者であり、そんな人々に作られた神もまた永久に被害者である。ちょっとこの感動は『カリギュラ』観て以来かもしれない、ただこれはある一定の層にしか絶対に受け入れられないと思う。とりあえずおちんちんとおっぱい、ひたすらおちんちんとおっぱいが画面のどこかに隠れんぼ、ぐちゃぐちゃと言うよりわちゃわちゃしてる、そしてドロドロしてる、暴力・欲望・復讐・罪・罰…そんな嫌悪感のメリーゴーランドに永遠と乗り続けるような作品、こう言う統制されたカオスが結局好きなんだな。
SNR

SNRの感想・評価

3.7
高校生の頃見てビックリした思い出。気持ち悪くて直視出来ないのに、グリーナウェイワールドにハマって少ない小遣いをやりくりして何度も見に行った。でもラストの残酷さは大人になってからやっと理解出来た。今見たらまた違う感想になりそう。好きな映画である事は変わらないと思うけど。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.6
私が観た映画の中では最高峰にエログロテスク。本当は嫌いじゃないけど人には勧められないインモラルと文学的な間にあるピーターグリーナウェイの作品。

醜い老婆が美しい赤ん坊を産んだが、その娘が自分が処女懐妊で産んだ子供だと嘘をつくとこから始まる。

信仰心の厚い町の人たちはこの赤ん坊をキリストの生まれ変わりだと崇め始めるが、、、

という舞台劇を見せているが、いつの間にか舞台の中の人物が本物として行動し、観ている私たちは虚と実に惑わされて、残酷な世界から出られなくさせてしまう。

グロテスクだと書きましたが、決して悪趣味ではないんです。エログロでもあくまでもアートな枠をギリギリを超えない所、それが凄いんです。

でも、オープニングの映像で脱落する人も結構いるはず。

私はこれを最初に中学生の時に観て、さすがに途中耐えられずに早送りをしてしまいましたが、いまなら耐えられるかも。

でももう一度観るなら体調万全な日にしよう。
そう思います。
トラウマ映画。劇中劇だとわかっていても終わったあと呆然としてしまう。今見たらそうでもないかもだけど、20代のうら若き頃に見たのでキツかった。
終始マッドネス。

大学時代に授業で観た、宗教劇の映像を思い出しました。あの授業は何だったのかな。様々な宗派の修道士について学んだりしました。映画『薔薇の名前』とか観たりして。
宗教を解さない私にとって宗教劇は、美しくも不気味に感じた記憶。

この映画は不気味を通り越してマックスマッドネス。
人間のありとあらゆる欲や色々なモノとモノが丸出しです。
丸出しです。

劇中劇と現実と鑑賞者の現実の境が分からなくなる演出はユニーク。
あーキモチワル!
たま

たまの感想・評価

1.0
二度と観たくない。

映画館で観て、8人位いたのに最後まで残ってたのわたしと連れの二人だけだった。その私も半分視線を外しながら、クライマックスのあのシーンは吐きそうになってずっと出たい、もう出ようと思いながら、それでもここまで観たんだから最後まで残ってやると変な意地で座っていただけ。

美術や衣装はすばらしかったですよ。

それでも本当に、最悪の映画経験でした。
>|