ベイビー・オブ・マコンの作品情報・感想・評価

「ベイビー・オブ・マコン」に投稿された感想・評価

JTK

JTKの感想・評価

3.4
やはり、フェリーニにニーノ・ロータが不可欠だったように、グリーナウェイにはマイケル・ナイマンが不可欠だったようだ。

それが公開時に観たときの物足りなさの正体。

もちろんディテールは全て忘れた。

映画を観ても2週間経てばかなり忘れる。
数年経てばほぼ忘れる。(苦笑)
orangeloop

orangeloopの感想・評価

4.2
奇跡を信じたい

神の秘蹟は生命力をもたらし
我々に幸福をもたらす

教会の祝福は美しい
豪華な変態が止まらない
現実と虚構の交錯

バロック最盛期 17世紀イタリア
ルネサンス時代
細部にわたる装飾
絢爛豪華な映像美

祝福の名の元に神から与えられる全てを
欲望を満たすためにガッツく
その秘蹟を競り落とす卑しい行為
ハゲタカと化す浅ましさが延々と
見せつけられる

聖なる赤子が誕生したことによって
奇蹟を女性だけの手で具現化できた
にもかかわらず
いつしか神聖な母性を失って
野心丸出しになってしまう
ついに神の代理人からの
厳し過ぎる鉄槌を喰らう
かなり厳しい
権力を行使して始まる
まるで悪夢
それがついにはゲームのように
ギリギリの表現
抉り方は普通じゃない

やはり自分が望んだようになる
演じたい役で自らの命まで落とす
象徴的な宗教劇
「ベイビー・オブ・マコン」
とどまることのない人間のエゴイズム

疫病と悲しみだけの世界にある
最後の最後までとんでもないものを
見てました
靉靆

靉靆の感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

"傍観者"という意識を強烈に感じさせる。
"消費"という行為の残酷さ。

以前「コックと泥棒、その妻と愛人」を観てから、監督の他作品に触れたくて鑑賞。
豪華すぎる舞台装置に、派手な衣装。そして残酷な内容。ここまで"退廃"をみせてくれる監督は他に居ないんじゃないか、、?

演じているだけなのに、壮大なセットや内容のせいで、本当のことに思えてくる。演者たちが「演技だ」と言うものの、展開はエスカレートしてより残酷になっていく。

処女であることに固執する人々。処女ではない女には平気で娼婦と揶揄する人々。
女を苦しめる際、男たちが"欲を満たすためだけ"に駆り出される。女にとってもキツい内容だが、男にとっても感情理性もない男たちが大量に出てくるのもキツいのでは?と考えてしまった。

舞台で演じていた俳優→それを観ていた殿下率いる「第一の観客」→更にそれを観ていた「第二の観客」→そのまた更にそれを観ていた「第三の観客」→そしてこの作品を鑑賞している私たち「第四の観客」。
何重にも重なった観客たちは、観ることしかできない一方で、だからこそ作品を消費して楽しんでいる。
ハネケ監督の「ファニーゲーム」っぽさを感じました。。
hisauk

hisaukの感想・評価

3.9
ピーター・グリーナウェイ監督
女性にはエグい内容。
この監督、今何してるのかな??
たおる

たおるの感想・評価

3.8
壮大な舞台装置。
舞台と現実が幻想的に錯綜する劇中劇。
グロテスクで耽美で悪趣味で幻想的、まさにピーターグリーナウェイ。

劇中劇で奇跡の子と聖母をめぐる人々のエゴと狂気が描かれているかと思えば、それを見ている人々の狂気で現実の狂乱へと発展していく恐ろしさ。
人間のエゴ、簡単に流されていく民衆などが強烈な映像で描かれている。
そして当然のことながら、まあまあグロいw

見終わると相変わらずどっと疲れるけれど、すごいもん見た満足感はあり。
tak

takの感想・評価

3.5
ピーター・グリーナウェイ監督作を立て続けに観ていたのは、社会人になってしばらくの間。「コックと泥棒、その妻と愛人」に圧倒されて、ジャン・ポール・ゴルチェが担当した衣装の展示会も観に行った。旧作もあれこれ観た。まだ観ていない「ベイビー・オブ・マコン」に挑んだ。観るのに覚悟がいる、と聞いていたのでとほんとに挑む気持ちで。

醜い老婆から生まれた美しい赤ちゃん。これは奇跡だと周囲が騒いだことから、老婆の娘は自分が処女懐胎した母親だと偽る。その赤子の容姿や一家がついた嘘から、赤子は庶民の信仰の対象となっていく。面白くないのはそれまで信仰と寄進を集めていた教会関係者。司祭の息子は赤ちゃんの母と名乗る娘に近づいて嘘を暴こうとする。

…という舞台劇を観ている現場を演じている舞台劇を撮った映画、という多重構造。三幕構成の物語で、鑑賞する貴族達が着用する衣装も赤→白→黒と変わっていく凝りよう。また一つずつ着衣を増やしながら赤子が祭り上げられていく様子は、反復される台詞が添えられる。その韻を踏んだような反復が単調なようで変なリズムを生む。この変化を伴った台詞の反復は随所に見られ、飽きるどころか催眠術のように映画の深みに誘っていく。そして映画のクライマックスでは、赤子の着衣が一つ一つ減っていく呼応が見られ、これ以上ない悲劇的な結末に僕らは戦慄することになる。

グリーナウェイ監督作はこれまでもグロテスクな描写はたくさんあった。しかし、「ベイビー・オブ・マコン」でのエログロ絵巻は、芸術と呼べるギリギリの線を保ちながら、鑑賞する僕らの精神に訴えてくる。目の前で展開される流血や死。それよりももっと醜くて正視できないのは、この映画で描かれる人間の欲望が残酷なまでの醜いさま。児童虐待の物語でもあるし、金儲けのためなら手段を選ばない底知れない欲望の物語。それは赤子を祭り上げた一家だけでなく、教会も同じ。そして不都合なことの為なら残酷な裁きさえも迷わない人間の冷酷さ。

僕らの視線を手繰り寄せるような長回しのカメラワークや芸術的な陶酔感で、観ている僕らを酔わせつつ、そこで見せつけられるのは醜悪で血塗られた物語。映画芸術の絢爛たる美しさで彩られた、残酷な物語。好きかと問われたら「嫌い」と答えるけど、こんな力作はグリーナウェイ以外の誰にも撮れない。赤子が身につけたガラスの首飾りのように「価値なし」とはとても言えない。でも観終わった後は、不快感と嫌悪感と、良質な舞台劇を観た後の満足感が入り混じる、不思議な気持ちになる。但し、人によってはトラウマ級の衝撃だと思われるので要注意です。

ジュリア・オーモンドって、不評だった「麗しのサブリナ」のリメイクくらいでしか名前を知らない女優だったけど、鬼気迫る熱演。若きレイフ・ファインズも、「胸騒ぎのシチリア」同様に全てを隠さない大熱演。
世界で1番好きな、ピーター・グリーナウェイ監督のレビュー2つ目。

グリーナウェイ監督いわく、この作品は児童虐待の映画だそうです。

独特の映像美学と、女性が酷い目にあう場面が衝撃的で最初はそこまで把握する余裕がありませんでしたが、確かにあの子の扱われかたは児童虐待でもありますね。深い。

そして今回も横にスライドしていく長録りや、一点透視図法を用いた絵画の様な撮影方法を多様しまくっており、相変わらず映像の美しさが素晴らしいです!

色のバランス、画の美しさは、本当に何回観ても飽きることはありません。
何度でも繰り返し観たくなるので、ついにDVD購入いたしました。
これはキツい、キツいぞー

トラウマレベルに凹むシーンがあるので、特に女性は鑑賞注意です。
イシ

イシの感想・評価

-
グリーナウェイさん、あなたはケン・ラッセルにもダニエル・シュミットでもないんやでー! と思った 

舞台との入れ子構造せんでお話そのままやってほしかった

頭でっかちなんもったいない
Zy4ger

Zy4gerの感想・評価

2.7
ずっと見たかった作品だったので今回鑑賞しましたが、過去最高に訳が分からない。
以前にホーリーマウンテンを見ましたが、アレの方がまだなんとなくは理解できる(できてはないですが)
なんだこれ。赤子と性についてを一生謳ってる映画でした。あまり有名な作品でもないからか、解説をしているような人も見当たりません。
円盤購入したのですが、もう二度と見ないと思います。
面白くないわけじゃなく、惹き付けられる「何か」は確かにあります。内容も理解できる人には理解できるんでしょうが、個人的には全く訳が分からなかったです。見切った人を称えたいです。
まぁもちろん私も見切った1人なのですが、、
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