喪失、虚無、愛の再生。孤独になってしまった魂たち。言葉にならなかった心。ノイズ、視線、フラッシュバック、不穏な内界。「腐るから」とすぐに次男の朝食捨てる母、端的な愛の欠乏の描写。長男の部屋で浸る母。…
>>続きを読むこんなに身近で、恐ろしさに溢れた映画はかつてあっただろうか。とあるきっかけから家族が少しずつ崩壊していく。
外ずらを第一に考える母。過去のトラウマに苦しめられ、親からの愛を感じられずに一人苦しむ息子…
普通に見える家族の蓋を開けてみたらボロボロ、バラバラな関係が終始重苦しい。
ナイーブすぎる息子のティモシー・ハットンの壊れそうな青年役がヒリヒリするも、一番のヒリヒリ元な母さんのあの感じが救われない…
冒頭、ハレル"ヤー!!"と爆唄して始まるも神頼みしないで頑張る人々。弁護士の父親に毒タイプな母親、思春期と精神病のコンボな息子で、長男の死亡をトリガーに現実問題とひたすら向き合う現実的な人々(の崩壊…
>>続きを読む日本だったら、家族に無関心な父親と、足りない父性を補うべく父親役も母親役もせざるを得ない母親っていうパターンが多そうなので、今作の優しくて、人を理解しようと務める父親っていうのは良いなあと思いながら…
>>続きを読むカネコアヤノで言うところの「車窓より」な話で、普通じゃいれないのに普通であろうとするが為に傷つけ合ってしまう家族の姿をまざまざと捉えている。兄は事故死し弟は自殺未遂をし、そうして落とした皿が真っ二つ…
>>続きを読む主人公のコンラッドは兄の死後今まで張り詰めてたものがひとつひとつ壊れていく、その様が丁寧に描かれていて思わず感情移入した。母親と向き合おうと努力してみたり好きな子とデートしたりある数秒は幸せなのに次…
>>続きを読む人間の心の旅路を描いた、隠れた名作
はじめは息子コンラッドの心情に注目されるのでこれが主題かとおもいきや、真の主人公は父カルビンであるのがこの映画の深みである。
本作は全体的に展開が穏やかで、スロー…