このレビューはネタバレを含みます
高名なピアニストと再婚した女性(ユペール)、そしてピアニストの連れ子と3人で送る家庭へ突如訪れた若い女性。
その女性は自らもピアニストの卵だと名乗り、そしてピアニストへ告げる。
「私はあなたの娘だっ…
1点凝視顔が静の異常性ならば、今回は動のそれもすごい。ホットチョコレートまわりのシーンがちょっと異様すぎる。調理器具を机に直置きし、鍋から魔法瓶に中身を移すときには静かに、でも派手にこぼすも、床にし…
>>続きを読むそれまでは落下を(無)意識的に仕組んできたユペールだが、最後の最後で落下するのはカメラそのものであり、彼女はただ眼から涙を落し侍りぬのみ。やがて彼女はソファに寝そべり(胎児のポーズ)、カメラはそれを…
>>続きを読むエンディングのカメラワーク。何かダグラス・サークの映画で屋敷を写したカメラがグイーンと引いていって敷地外に出て門が閉まって終わる映画があった気がする(『風と共に散る』だったか、増村保造の『暖流』がそ…
>>続きを読む妻を事故で失った著名なピアニストと一人息子のブルジョア家庭が、元妻であったチョコレート会社の女社長との再婚や、息子の出生時の取り違え騒ぎのもう一人の当事者であるピアニスト志望の若い女性の登場によって…
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