ながらえばの作品情報・感想・評価

「ながらえば」に投稿された感想・評価

しげる

しげるの感想・評価

4.0
割と単純な話だが、構成と演出でしっかり魅せてくる。スタンダードサイズはやっぱり良い。
にしても笠智衆は本当に唯一無二の役者だ。誰にも真似できない個性がある。
山田太一の情緒溢れる美しい本を、ここまで身近に感じさせることができるのは彼しかいない。
kohei

koheiの感想・評価

4.5
65分でこの濃密さ。山田太一脚本のドラマ(Filmarksには映画で登録されてるけどNHKのスペシャルドラマみたい)を初めて観たけど、凄すぎて泣きすぎて感服した。
遅延、遅延、遅延。人生における「こうしておけばよかった」という後悔と遅延を、何度も繰り返される「電車への乗り遅れ」で表現する精緻すぎる脚本。ドラマでは無駄や余剰こそが人間を描くのに適していると思わされる。笠智衆がすんばらしい。
umihayato

umihayatoの感想・評価

5.0
82年当時の日本が見れる
冒頭駅のシーンは電車オタクも嬉しいだろうと思う

感情的で衝動的になる笠智衆に涙が出るし
宇野重吉とのやりとりが泣かせる
子供夫婦に厄介になっている年老いた夫婦
終わりに近づいてきたその旅路の最後に、僕だったらどういう選択をするだろう。妻になんて言うだろう。
とても胸にくる話だった。

そして、日本の社会問題による家族・夫婦、世代間のズレの問題もかなりしっかり描かれている。

笠智衆が名古屋に帰る理由を
若い世代は心血を注いだ仕事の後始末だろうと考える
何故こうまで理解していないのか不思議だが、この時代から既に若い世代の効率主義・言動一致主義の感情の劣化は始まっていたという事だろうし、共同体としての全世代型家族はより形式的なものとなり、それに耐えられない生活様式(昔であれば少なからず持っていた自給自足による最低限の衣食住の消失)により、崩壊は始まっていたんだなと思う。

夫婦一つとってもそうだが一部の人間は
心の繋がりというものが信じられず
一緒にいた時間の長さや、言葉や行動(どっかで見知った愛情表現)による愛の証明にこだわり、それを絆や繋がりと勘違いする。

裏にある真意はいつだって表に出すときには偽証されてる可能性があるものなのにだ。
そして言葉や行動(社会的に広まっている愛情表現)をしない者のことを、徹底的に理解しようともしない上に、頑固者・変わり者扱いすらする。
昨今の夫婦別姓の議論にも繋がることだろうと思う。
心の繋がりを理解しない・.勘違いする。又は何か証明が無いと信じれない人間は増えてきたと思うし、そうなれば万引き家族的な共同体のあり方や支え合いの生活は、ますます受け入れられなくなっていく。
万引き家族のラストに見られたような地獄も容認されていくだろうし
笠智衆はやはり、「仕方がない」と富山に帰らなければいけなくなる。

「おまえらはいいかもしれないが、年寄りには明日もわからんのだ!」

歳とったときに夫婦で入れる終活施設が今後増えることを願う。
又はソイレントグリーンの様に手を繋いで安楽死させてくれ。

このレビューはネタバレを含みます

山田太一監督三部作これで見終わりました!
全て間違えのない名作。

まだ老いとは無縁の僕ですが、全て失っていく一方なんだという恐怖。しかし人を思い愛す心は失わないんだという希望を感じた。

笠智衆さんが、ここにいたいとおばあちゃんのそばで涙するシーンは感情に刺さる。

最後はやはり離れ離れになること、周りの家族のセリフ含めて現実を感じていい。
★名古屋の病院に入院することになった妻。笠智衆は富山の息子の家で暮らすことになる。笠智衆ときたら昭和の男全開で意地を張り、もしかしたらもう妻に会えないかもしれないのに、妻に挨拶もせず富山に帰ってきてしまう。

#日本の男性俳優さんで一番好きな人が笠智衆なので鑑賞。ハ〜〜〜〜可愛いおじいちゃん

#笠智衆が映ってるだけで心が柔らかくなる

#でも笠智衆の周りで悲しいことが起こることに耐えきれず、途中で観るのやめようかと思った。哀愁が半端じゃない

#笠智衆が可哀想な目に遭うのと、芝犬が可哀想な目に遭うのと、幼児が可哀想な目に遭うのはすべて同じタイプの「やめて、そんなのつらすぎる、見ていられない」という気持ち

#嫁がクソ

#いや……クソではないかもしれん……言い過ぎちゃった……だってこの嫁ときたら笠智衆に優しくないから……

#「お金が欲しいなら言ってよ!」「言った」「泥棒なんて情けないと思わないの?欲しいなら欲しいって一言言えば……」「言った」のやりとり本当に泣いちゃうし、
最後の「お父さん何しにここへ来たの?」のところも泣いちゃう

#何かそれぞれの立場があって、みんなそれぞれ生活を頑張ってる中での出来事なので、胸に差し迫ってくる。ぎゅっとなる

#笠智衆の涙にギャン泣きしてしまった。走ってって抱きしめたい。ウッウッ😭

#上品な終わり方だよなあ……こういうお話の切り方とても好き
なか

なかの感想・評価

4.3
入院中の妻のもとへいく無口なおじいちゃんの話。
.
うっかりとしたところや、理解してもらえない息子夫婦とのやり取りも身近にいるおじいちゃんを見ているようだった。
.
泊まった旅館先の主人との会話や、
不器用ながら発したラストの言葉に涙。
1982年にNHKで放送されたドラマ。当時、確かに観ていたはずだが内容はほとんど忘れていた。
ただラストシーンだけは途中で思い出していた。

改めて観ても良かった。泣けてくる。
明治生まれの老人が病院のベッドで伏せる老妻に背中を向けたまま「おまえとおりたい」

シャイなどという言葉さえないほどの人前で愛情や感情を露わにする事を恥ずかしいものとして厳しい時代を生き抜いてきた男にとっては精一杯の、それこそ一世一代に近い表現だろう。

今では眼を見つめ、手を握り涙を流しながら妻の名前を叫ぶのが妥当なシーンには違いない。しかし背中で語る事がけして愛情が無い事には結びつかない。そんな時代もあり、またその中にも純粋な気持ちがあった。

丹念な描写を通して、この過剰なくらいの表現の時代に観ても、ありありと感じられた。おおくを語る事が推奨される時代にわたしはいったい何を失い、何を得たのだろうか。そしてほんとうのコミュニケーション能力とはなんなのか改めて考えさせられた。
miyagi

miyagiの感想・評価

3.0
テレビドラマなのか。演出が完全にテレビドラマのそれ。恐ろしくダサい。
老け役の笠智衆が本当の老人だった。そんな笠智衆が走ろうもんなら焦るのは当然。
超絶ご都合主義な展開に目さえつむりゃあ、ラストシーンは心に響く。
登場人物の男たちが「昭和」の文字をカチコチに固めて剛毛が生えてきたみたいなミソジニストな奴らばかりで、おぉこれが昭和なんだなぁ。ってなる一方でやり過ぎではないか。
笠智衆は泣くシーンやらないんじゃなかったっけ?たしかに涙は流れてなかったけど。
a

aの感想・評価

-
無線宿泊が耐えられない。お金がないおじいさんなんてのは、見ていられない。今すぐつかまえて鷲づかんでギャー‼︎なんて想像する。

分からないかあ、それでも会いたくて、伝えたいことがあるんだよ
って言われている気がする。

あー、いやだいやだ。

宿を提供できる人間っていうのは、えらいもんだなあ。目指そう…
film2486

film2486の感想・評価

4.2
全体的に良かった。色々と沁みる一作。この頃の山田太一さんの脚本好きです。

笠智衆さんと、宇野重吉さんの演技が本当に素晴らしくて、すごく印象に残った。名優のおニ方を、この作品で始めてちゃんと知りました。

役者さんだなぁ、ではなくて、一見素人のように見えるのが本当にすごい。ビックリしました。物語の本人に見える。この方々の他の作品をもっと見たいと思いました。
ーー
寅さんのお坊さん役と知って…!大好きだった懐かしい…。そして小津安二郎さんの…あぁ〜知ってました…そうか〜〜
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