孤独な声の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『孤独な声』に投稿された感想・評価

4.5

視聴覚室のショボいモニターではなく、いつか映画館で観たい一本。異なる感光で収められた朝と夜が一対を成し、寝室の光景などは全く別の映画のよう。青白い輪郭で浮かび上がる顔面と、網膜に近い感度で陽光の照り…

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卒業制作だとか。ソクーロフは最初からとてつもなく凄かった。要再見。
タルコフスキーに激賞されたという伝説的映画。
ソクーロフの監督初期作品だが、のちに生み出す傑作たちに通底するものが本作から感じられる。
まさに本作こそソクーロフの原点と言えるだろう。
ソクーロフ2作目にして、初の劇映画。75年の完成するが、上映を認められず、監督が保管、87年に公式に認められる。独特の映画文体。闇、光、木洩れ日。
ソクーロフらしい時間のミルフィーユ。倒錯。ほんまヒロインがモディリアーニの首の長い女の人そっくりであった
4.2

PTSDを患っているような男と、空腹を忘れるために眠る女。とても孤独そうなふたりなのに、女が「死ぬのは孤独な人間しかいない。あなたは死なない、わたしがいるから。」と軽々と言ってのけてしまうのになんだ…

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KSat
3.8

ソクーロフの卒制だけど、なんというか、天才の所業という感じ。

革命直後の不安定なソ連で、結婚生活に満足できずに死ぬことを試そうとする元赤軍兵士の若者。

という内容なのだろうが、語り口はかなり抽象…

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塩湖
4.0

声のない顔、あるいは顔自体が声としてあるのか。ロケーションもだけど映画そのものがなんだか廃墟っぽい佇まいをしている。厳粛なムード漂う整列の写真を映しながら、そのなかにいる一人だけ頬杖ついて表情筋を弛…

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ふぐ
4.3
後半あんまりにも抽象的すぎて戸惑ったけどウソみたいに美しいカットが多くて驚く
リューバへの視点が大体「あの時の窓辺の彼女」になってるのがせつない
心の底から幸せになれなくても生きていくんやで…
湿疹
-

「死は他県に引っ越すようなものだろう 行き先は地上でなく水底にあるがね」
映画大学の卒業制作のために作られた長編第一作らしいが、手腕もテーマも円熟していて本当に素晴らしい 色、質感が極端に異なる映像…

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